パウエル氏 中日一、二軍巡回打撃コーチ就任の裏

2019年11月19日 16時30分

古巣に復帰したパウエル氏

 組閣作業が遅れていたのには、それなりの理由があったようだ。中日で空席だった打撃コーチの最後の1枠にOBのアロンゾ・パウエル氏(54)が一、二軍巡回の打撃コーチとして就任することになった。

 1992年途中から中日で6年間プレーし、94年から3年連続で首位打者を獲得するなど強竜打線をけん引。引退後はマリナーズ、アストロズなどを経て今季までジャイアンツで打撃コーチを務めた。18日に来日して契約を結んだパウエル氏は「ドラゴンズに戻ってくるチャンスをもらって、とても興奮している」と23年ぶりの古巣復帰を喜んだ。

 加藤球団代表によればパウエル氏に白羽の矢を立てたのは「与田監督のぜひドラゴンズにという要望が強かった」から。ただ、ここまで打撃コーチに空席があった背景には、ことごとく候補者に断られてしまったという事情もある。中日OBを中心に人選を進める中で無料通信アプリのLINEで打診し「いくら何でも失礼だ」と相手を激怒させてしまったこともあったという。

 パウエル氏には今オフもメジャー球団からオファーがあったそうだが、その中で古巣復帰を選んだのは「(現役時代にともにプレーした)与田監督との関係もある」と話した。過程はともかく、強竜打線復活に向けてパウエル氏がどんな手腕を発揮するか楽しみだ。