楽天次期監督 大穴は桑田真澄氏

2018年08月29日 11時00分

桑田真澄氏

 楽天のゼネラルマネジャー(GM)に9月1日付で就任する石井一久氏(44)が27日、本拠地の楽天生命パーク内で会見を行った。いきなり“石井節”全開の独特の表現で、金足農(秋田)のエース・吉田輝星投手(3年)をドラフト1位候補に入れたことを明言した。また、最大の懸案事項ともいえる次期監督選考については言葉を濁したものの、盟友の古田敦也氏(53)を筆頭に桑田真澄氏(50)ら大物の名前が取り沙汰されている。

 立花球団社長とともに会見に臨んだ石井氏は「ハプニング的な優勝はいらない。5年、10年と毎年優勝争いできるようなチームをつくる。そのためにも生え抜きでチームの先頭に立てるスーパースターを育てたい」などと抱負を述べた。

 現在チームは借金16で最下位に沈んでいる。指導者歴こそないものの、現役時代にヤクルト、西武、メジャーリーグではドジャース、メッツで日米通算182勝をマークして実績を積み上げた同氏の豊富な人脈と経験に期待がかかる。

 この日は会見前に行われたスカウト会議にも参加。注目の金足農・吉田については「1位候補の一人」とし「ぜひ東北の方でプレーしてもらえれば。こればっかりは縁なので、東京に通過して行っちゃうかもしれないが、何とか仙台の方で降りてもらえればと思う」とユーモアも交えながら、事実上のラブコールを送った。

 梨田前監督のシーズン途中退任によって、現在は平石監督代行がチームの指揮を執っており、来季監督にも注目が集まる。石井氏は具体名こそ避けたものの「チームにとって大事なことなので、監督はしっかり選びたいと思う」と続けた。

 まだシーズン中ということもあり、確定こそしていないが“石井路線”に沿う形で有力候補の名前は球団内部でも浮上している。最右翼とささやかれるのはやはり古田氏だ。ヤクルト時代からじっこんの間柄。加えて球団の三木谷浩史会長(53)とも個人的なつながりがあり、監督経験もある。

 楽天で3年間プレーし、2015年で引退した斎藤隆氏(48)の名前を挙げる関係者も少なくない。チームOBであり、ドジャースやレッドソックスなどメジャーで一流リリーバーとして活躍した過去の輝かしい実績は申し分ない。現在はパドレスのベースボールオペレーションアドバイザー兼パシフィックリムアドバイザーという立場だが、石井氏とは同じ吉本興業に所属。ホットラインもあるだけに「石井氏がひと声かければ、二つ返事で引き受けてくれるはず」(球界関係者)。

 大穴とみられているのが、巨人とパイレーツでプレーした桑田氏だ。あまり知られていないが「三木谷会長とは共通の知人がいて面識もあると聞く。就任時期こそ違うものの日本ソムリエ協会から名誉ソムリエに選ばれており、ワイン好きという点でも急接近しているらしい。石井氏も桑田氏には尊敬の念を持っているし“会長マター”でプッシュされれば、来季の桑田監督もない話ではない」(球団関係者)。当の桑田氏は今年6月に出演したラジオ番組で「プロ野球の指導者としてユニホームを着たいなという目標も持っています。来てくださいと言ってもらえないとできないことですから、どの球団でもお話をいただけたらね、行こうかなと思っています」と述べている。

 他にも球団内やOBからは福島出身の中畑清氏(前DeNA監督)を推す意見や、「面倒なことをせず平石代行をそのまま昇格させてもいいのでは」と話す球団関係者もいる。いずれにせよ、新GMの手腕に注目だ。

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