エンゼルスの大谷翔平投手(27)は12日(日本時間13日)の本拠地アナハイムでのメッツ戦を欠場した。昨季、13本塁打放った得意の6月に入り、投打とも復調の気配を見せている。その大谷が試合前に意外なものでリラックスしていることが分かった。エンゼルスのクラブハウスで毎試合、その日のスケージュールとともに紹介されている名言の日本語訳だ。明らかにズレているものもあり、爆笑することもあるという。独占公開する――。

 エンゼルスのクラブハウスに今季、誕生した新名物に大谷が大笑いしているという。新たに就任したレイ・モンゴメリー・ベンチコーチがその日のスケジュールに掲載している「今日の名言」だ。選手のその日のタイムテーブルを伝えると同時に格言を紹介。外国語を話す選手のためにスペイン語と日本語にも訳しているのだが、その日本語訳が絶妙にズレていて面白いのだ。

 12日のメッツ戦は「それが共有されるとき、成功は最高です」だったが、「成功は共有できた時が最高だ」とするのが、より正確な翻訳だ。

 たとえば「みんなが一緒に前向きに動いているなら、成功はそれ自身の世話をします(4月26日)」「今日をばかばかしいほど素晴らしいものにしてください、勝つことは考え方です(5月20日)」「達成したいことが大きければ大きいほど、儀式の問題も多くなります(6月6日)」など、伝えたいことは何となく分かり、誤訳ではないが思わず笑ってしまう。

 モンゴメリー・コーチは「その時のチームの状態ややりたいことを考え、大学時代の恩師だったり、名将の言葉だったりをオンラインで調べ、チームを鼓舞する目的で毎日新しい言葉を載せているよ」と説明。

 日本語訳が時々、微妙にズレていることを伝えると「やっぱりそうか。インターネットの翻訳機能を使っているんだけど、スプリングトレーニングの時から(大谷)翔平が読んで時々笑っているって話を聞いていたんだよね」

 水原一平通訳に正確な翻訳を頼むことも検討しているそうだが、スケジュール作成は試合後の遅い時間になることが多く、ほとんどの選手やスタッフが帰宅しているため、自分でやるしかないという。

 モンゴメリー・コーチは「まあ、翔平の笑いを取れるなら、ある意味いいモチベーションをもたらしているってことかな」と笑う、大谷がスケジュールの名言を読んでリラックスし、それがグラウンドでのパフォーマンスにつながっているならばこのままでも悪くないのかもしれない。

 実際、自身初の満塁弾を含め、2打席連発した5月9日(同10日)のレイズ戦は「成功する、失敗する、勝つ、失う能力は、態度の問題です。」だった。

 チームの14連敗を7回1失点、12号逆転2ランと二刀流活躍で止めた9日(同10日)のレッドソックス戦は「嵐から永遠に逃れることはできません。あなたはそれに立ち向かうことを学ぶ必要があります」で、まさに、チーム一丸の勝利を呼び込んだ。

 モンゴメリー・コーチの名言は今後も大谷の二刀流に活力を吹き込む。