米大リーグ機構(MLB)公式サイトは12日(日本時間13日)に現時点でのMVP候補ランキングを発表した。関係者64人が投票した結果、昨季満票でア・リーグMVPを受賞したエンゼルスの大谷翔平投手(27)は1位票を9票獲得して4位だった。

「二刀流のスーパースターはマウンド上でこれまでもっとも素晴らしい。32回1/3で三振と四球の比率46―7は目を見張り、防御率2・78」と投手・大谷を高評価。11日(同12日)のレイズ戦はスプリットが抜け、スライダーの変化が小さいなど本調子ではなかったがリリースポイントで変化を付けて対応。上からだけではなく、ヒジを少し下げてスリークオーターからもボールを繰り出した。その結果、悪いなりに6回1失点でまとめて、今季3度目のクオリティースタート(6回以上を投げて自責点3以下)をマークした。

 打者としては「ヘイローズ(エンゼルスの愛称)で毎日出場して、6本塁打、6二塁打、5盗塁、21打点」と存在感を発揮しているとした。

 1位は同僚のマイク・トラウト外野手(30)で1位票を39票獲得。選出されれば2014、16、19年に続いて4度目で、最多7度のバリー・ボンズ(ジャイアンツなど)に次ぐ回数となる。大谷とトラウトがMVPレースで競う成績を残せば、14年以来のポストシーズン進出に近づく。

 2位は11日時点でメジャートップの30打点をマークしているガーディアンズの内野手ラミレスで、3位は単独トップの10本塁打を放っているヤンキースの主砲ジャッジ、昨年大谷とMVPを争ったブルージェイズのゲレロは5位に入っている。

 ナ・リーグの1位はメジャートップの打率3割8分3厘と絶好調のパドレスの主砲マチャドで1位票を44票獲得。2位は7本塁打、26打点のカージナルスのアレナド、3位は昨年のオールスター戦前日の本塁打競争で大谷に勝ったナショナルズの外野手ソト、4位は20年のナ・リーグMVP、ドジャースのフリーマン、5位はマーリンズの3年目の若手内野手チザムとなっている。