エンゼルスの大谷翔平投手(27)は9日(日本時間10日)に本拠地アナハイムでのレイズ戦に「3番・DH」で出場し、6回に10試合ぶり、今季本拠地初アーチとなる5号、7回に2打席連続で自身初の満塁弾となる6号を放った。1試合2本塁打は今季2度目。4回にも中前打を放っており、今季2度目の1試合3安打をマークして4打数3安打5打点、3得点。打率2割5分2厘。チームは11―3で勝って20勝に到達。ア・リーグ西地区首位をキープした。

 エンゼル・スタジアムが騒然となったのはトラウトが押し出し四球を選んだ7―3の7回無死満塁だった。マウンドは3番手の右腕フォーチャーがカウント3―1から投じた真ん中低めの88・4マイル(約142キロ)のカッターを逆方向に降り抜いた。角度29度、打球速度109・8マイル(約177キロ)で夜空に舞い上がった瞬間、エンゼル・スタジアムはどよめきに包まれ、揺れた。左翼手が数歩下がって諦めると、そのまま左翼席に飛び込んだ。自身メジャー初の満塁弾は飛距離413フィート(約126メートル)で、2打席連続アーチは今季初だ。これで松井秀喜(175本)、イチロー(117本)に続く日本人3人目のメジャー通算100号に王手をかけた。1試合5打点は2019年9月7日のホワイトソックス戦以来2度目で最多タイだ。

 1本目も鮮やかだった。トラウトの2ランの余韻が残る6回無死無走者で、打席に入った。マウンドは2番手の左腕ビークスだ。ほぼ真ん中に甘く入ってきた初球の81・1マイル(約142キロ)のカッターを逆方向へフルスイング。角度22度、打球速度109・4マイル(約176キロ)の白球は大歓声の中、左中間に飛びこんだ。10試合、42打席ぶりの5号は飛距離407フィート(約124メートル)で待望の今季本拠地初アーチだった。

 エンゼルス広報によるとトラウトと大谷の2者連続本塁打は今季初。2019年6月8日のマリナーズ戦以来、通算4度目だ。ちなみにこの時の投手は菊池(現ブルージェイズ)で1番ラステラからの3者連続アーチだった。

 昨年26発放ったエンゼル・スタジアムで今季は試合前の時点で15試合65打席ノーアーチ。68打席目でやっと〝1号〟を放つと、69打席目で満塁弾。自身とファンのモヤモヤをきれいに吹き飛ばした。

 4回一死一塁では相手先発の左腕スプリングスからラッキーな中前打。外角低めの初球スライダーに詰まらされるも中堅キーアマイヤーが見失ってポトリと落ちた。1回二死無走者は右飛だった。

 打球が上がらずに心配されたが左方向に2発は吉兆。これで全開モード突入だ。いよいよ大谷の季節が始まった。