苦悩の日々から抜け出せるのか。パイレーツの筒香嘉智選手(30)が相変わらず苦しんでいる。4日(日本時間5日)に敵地で行われたタイガースとのダブルヘッダー第1試合に「6番・一塁」で先発出場したものの1点を追う9回に代打を送られ、2打数無安打。第2試合ではベンチを温めたまま出場せず見せ場をつくれなかった。

 チームは第1試合で2―3と敗れたが、第2試合では7―2で勝利。だが、この日の戦いの中において筒香が〝カヤの外〟に追いやられた感は否めない。試合後は代打を送られたことに「悔しくないと言ったらウソになる」とコメント。それでも前向きな姿勢を忘れることなく「結果に関係なくやらなきゃいけないことをやることが後々、大きなものになると思う」とも述べた。

 しかし自身の打撃成績は深刻化の一途をたどっている。4日現在で規定打席に立っているにもかかかわらず打率は1割8分8厘。開幕から73打席に立ちながら0本塁打で、長打も二塁打1本しかない。長打率は2割3厘にまで沈み、1割台も目前だ。打者を評価する指標のOPS(出塁率+長打率)はわずか.498で規定打席に達する174人中164位にまで低下している。