今季もア・リーグのMVP争いはエンゼルスの大谷翔平投手(27)とブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(23)による一騎打ちとなりそうだ。米大リーグ機構公式サイトは3日(日本時間4日)に「アワードを獲得する可能性が最も高い各チームの選手」と題した特集を組み、各球団から候補者を一人選出。エンゼルスから大谷がMVP候補として選ばれ、ブルージェイズもMVP獲得可能性ありとしてゲレロの名前が挙がった。昨年の投票で1位と2位になった両選手の再戦濃厚というわけだ。

 同サイトはシーズンMVPを3度獲得しているマイク・トラウト外野手(30)ではなく、昨年に満票で栄冠を獲得した大谷を最終的に選んだ。「どちらか選択は馬鹿げている。昨年はケガで長く欠場したがトラウトは今でも選手の史上最高の選手の一人。片や20201年の大谷はだれにもできないことをやった」と決定を下せず、「結局、我々は判断をツイッターに委ね、人々は大谷を選んだ(正しいかどうかはわからない)」と解答を出した。

 ゲレロについては「我々は去年も彼をこのスポットに置いたが、ギャンブルのようなものだった。ところが大ブレーク。ただ大谷の歴史的な偉業が上回った」と同情。だが今年は「安全な選択だ」とした。

 一方、カブスのアワード獲得候補には新人王として鈴木誠也外野手(27)を挙げた。「右翼を毎日守る5ツール選手。野茂、佐々木、イチロー、大谷の足跡をたどり、この賞を獲得する十分なチャンスがある」と高評価していた。