米スポーツサイトの「ヘイローハングアウト」は8日(日本時間9日)にエンゼルスの現時点での今季の先発ローテーションを分析した。「もし明日が開幕なら多くの不可実性要素を抱えている。一部は強力だが、他はそれほどではない。このオフは先発ローテ強化に重点を置くが、最善に進んでいるわけではない」と評価は辛口だ。

 エンゼルスのマドン監督は大谷翔平投手(27)の負担を軽減するため、先発ローテを通常の5人でなく6人で回す方針を明かしている。同サイトは大谷をトップに順番をノア・シンダーガード(29)、パトリック・サンドバル(25)、ホセ・スアレス(24)、マイケル・ロレンゼン(30)、ハイメ・バリア(25)と予想する。

 大谷とシンダーガードは強力なワンツーパンチと高評価。大谷については「投球における優位性によりオールスター戦で先発投手を務め、史上最高のシーズンを送った」と大絶賛。右ヒジ手術で2020年シーズンを棒に振り、21年9月に復帰したシンダーガードは「19年以外はエリートだった。ポストシーズンの防御率は2・42。うってつけの2番手だ」と期待した。

 さらにトップ2に続くサンドバルは「防御率3・62の優れた3番手の男」、スアレスも「9月の成績は素晴らしかった。十分な4番手」と及第点をつけた。

 だが、5番手以降は…。「先発投手としてロレンゼンを起用する方針のようだが、彼は救援の方が優れている」と先発時の防御率4・95に対して救援では同3・74と数字を示してローテでの起用を反対。バリアについては「昨年にいくつか輝きを見せたが、準備ができているか明らかでない」と注文を付けた。

 昨季のエンゼルスの先発投手は防御率がメジャー22位の4・78だった。先発陣の補強は今オフの重要課題で、ミナシアンGMは積極的に動いているがまだ十分ではない。同サイトは「これからまだ動く可能性がある」とロックアウト終了後にさらなるFAやトレードでの補強を期待した。