エンゼルスの大谷翔平投手(27)の史上初の快挙を米メディアが絶賛した。大谷は23日(日本時間24日)に発表された「オールMLBチーム」でメジャー全体のベストナインに相当する「ファーストチーム」にDH部門で初選出されると、先発投手部門では上位5人に次ぐ「セカンドチーム」に入った。2部門同時受賞は2019年の創設以来初だ。今オフの受賞はこれで満票で選出されたア・リーグMVPなどに続き10冠目となった。

 米大リーグ機構(MLB)公式サイトは「二刀流の大谷翔平は、投手と打者の両方でオールMLBチームに選ばれた初の選手として歴史を刻み、さらに多くの称賛を受けた」と快挙を速報した。

 米スポーツ専門誌スポーツ・イラストレーテッド(電子版)は「二刀流の大谷翔平とドジャースの面々が2021オールMLBチームのトップを飾った」との見出しで、「大谷翔平は満票でア・リーグMVPを受賞した後もなお、新たな賞を加え、歴史的なシーズンを続けている。大谷は、1シーズンに投球もしながら30本塁打以上30奪三振以上を唯一成し遂げるなど、今シーズンの期待を上回った」と絶賛した。

「オールMLBチーム」はア、ナ両リーグに関係なくファンとメディア、OB選手、MLB関係者などの投票で選出される。日本選手では昨年、カブスのダルビッシュ有投手(35=現パドレス)が先発投手部門でファーストチームに選ばれ、ドジャースの前田健太投手(33=現ツインズ)が同部門でセカンドチーム入りしている。

 大谷は29日(同30日)に発表される最も活躍したDHに贈られる「エドガー・マルティネス賞」でも最有力候補に挙がっている。