米誌「スポーツ・イラストレーテッド」の最新号でエンゼルスの大谷翔平投手(27)が表紙を飾ることが14日(日本時間15日)に分かった。発売は23日(同24日)で投手と打者の2バージョンが用意される破格の扱いだ。

 同誌公式サイトは14日に「大谷翔平は、新しいベーブ・ルースなんかじゃない。それ以上にアメージングだ」を公開した。

「10月に何が起ころうとも、今年の大リーグは大谷翔平のシーズンとして記憶されるだろう、それだけ大谷の二刀流としてのパフォーマンスは、野球史上最も素晴らしい年だったと」と激賞。今季の活躍の象徴として8月18日(同19日)のタイガース戦を取り上げた。投手では先発して8回を6安打1失点、8三振無四球で8勝目を挙げ、打者では8回にメジャー最速で40号を放った。

「8回に最後のスイングで430フィート(約131メートル)の本塁打を放ち、最後に98・1マイル(約158キロ)の速球を投げた」と紹介。さらに翌19日(同20日)のデーゲームに1番打者で出場し、2安打、2四球、2得点、1犠飛と活躍したことに驚がくしていた。

 また、日本やアジアでの大谷人気を伝えた。日本での大谷が出場した試合の視聴率が他カードを256%上回り、大谷を特集したSNSは267%リーチ数が拡大していることなどを紹介。驚きなのは台湾で、エンゼルスの試合中継は大リーグ中継全体の30%しかないにもかかわらず、視聴者は80%以上を占め、フェイスブック上の大リーグ関連の書き込みが大谷だと921%高くなるという。韓国での大谷の書き込みに対する「いいね」は他より188%上回る。

 本塁打王争いで並んでいたブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)が13日(同14日)のレイズ戦で45号を放ち、ついにトップの座を明け渡した。大谷は9月に入り2本塁打とペースが落ちているのは心配だが、6月15日(同16日)から7月3日(同4日)までの17試合で14発と爆発している。チームは14日の敵地ホワイトソックス戦を含めて残り19試合。ここから量産だ。