米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のアナリストでエンゼルスの大谷翔平投手(27)を愛してやまないことで知られるベン・バーランダー氏が27日(日本時間28日)、自身の番組「フリッピン・バッツ・ポッド・キャスト」でMLB史におけるレギュラーシーズンのベスト5を選考。今季の大谷を5位に選んだ。

 サイ・ヤング賞を2回受賞しているアストロズのジャスティン・バーランダー投手(38)の実弟でもある同氏は「当然のことながら、このリストから今年の大谷は外せない。われわれが目撃している2021年の大谷は史上最高のシーズンではないにしても、史上最高のシーズンのひとつ」と前置きして大谷のすごさを次のように力説した。

「現時点でメジャーをリードする本塁打を放ち、多くの盗塁を決め、100マイルを超える速球を投げる。パワー、スピード、投球、これまでわれわれが見たことのない唯一無二のブレンドだ」

 ちなみに同氏が1位に選んだのは、12年のミゲール・カブレラ内野手で3冠王を達成してMVPを獲得。2位は1968年のボブ・ギブソン投手でサイ・ヤング賞とMVP。3位はメジャー初の黒人選手となった47年のジャッキー・ロビンソン内野手で新人王を受賞。4位は01年のバリー・ボンズ外野手でシーズン歴代最多の73本塁打をマークしてMVPに輝いた。いずれも大リーグ史に名を残したレジェンドだ。

 大谷は現時点でアメリカン・リーグMVPの最有力候補と見られているが、まだ決まったわけではない。さらにインパクトを残すことで、同氏だけでなくすべてのファンや関係者に記憶されるシーズンとなるに違いない。