エンゼルスの大谷翔平投手(27)は24日(日本時間25日)に敵地ボルティモアでのオリオールズ戦に「1番・DH」で出場し、8回に2試合連続となる右前打を放ち、4打数1安打、2四球だった。打率2割7分。チームは先発全員となる今季最多の19安打14得点の猛攻で、14―8の乱打戦を制し、連敗を3で止めた。オリオールズは19連敗。

 ようやく最後にHのランプを点灯させた。13―8の8回二死一塁。この日のエンゼルス打線はここまで17安打13得点と大爆発していたが、大谷だけ5打席目まで無安打だった。マウンドは6日(同7日)にメジャーデビューしたばかりの右腕デュプラン。初球カーブをファウルして2球目、ほぼ真ん中の93・1マイル(約150キロ)の直球を鋭いライナーで右前に運んだ。

 2年ぶりに訪れたベーブ・ルース生誕の地。5試合ぶりの41号が期待されるなか、初回先頭の打席に立った。マウンドは新人右腕のワトキンズ。カウント2―2からファウルで2球粘るも7球目の外角カットボールに空振り三振だった。

 5―1と逆転した2回一死無走者はカウント1―1から3球目の外角チェンジアップを逆方向に打ち上げたものの、飛距離341フィート(約104メートル)の左飛だった。

 8―1の3回二死二、三塁は2番手の右腕ウェードから申告敬遠。これには敵地にもかかわらず大ブーイングだった。12―2の4回一死一、二塁は3番手の左腕アバドに2球で追い込まれ、3球目の外角低めのチェンジアップに空振り三振。6回二死一塁は四球だった。

 25日(同26日)は9勝目を目指して今季16度目の先発マウンドに上がる。白星を手にすれば1918年のベーブ・ルース以来となる「2桁勝利&2桁本塁打」に王手がかかる。同時に8月4勝とすれば、史上初の投打での月間MVPも見えてくる。自らの一発で援護することができるか、楽しみだ。