エンゼルス・大谷翔平 15度目の〝リアル二刀流〟で8勝目&メジャー最速40号

2021年08月19日 11時54分

本塁打で生還して祝福される大谷翔平(ロイター=USA-TODAY)
本塁打で生還して祝福される大谷翔平(ロイター=USA-TODAY)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)は18日(日本時間19日)に敵地デトロイトでのタイガース戦に今季15度目のリアル二刀流の「1番・投手」で出場し、8回に4試合ぶりの40号を放ち、4打数1安打1打点だった。メジャー一番乗りで大台に到達した。

 投げてはメジャー自己最長の8回を投げ、1本塁打を含む6安打1失点、8三振無四球の好投で8勝目(1敗)を挙げた。打者28人に90球。防御率2・79。チームは3―1で勝って2連勝で勝率5割に戻した。

 メジャー4年目で初めで同一試合で本塁打と勝ち星をマークした――。これぞ野球ファンが待っていた「SHO TIME」だ。打った瞬間だった。2―1の8回先頭でマウンドは2番手の右腕シスネイロ。初球、ファウルの2球目、真ん中の88・7マイル(約143キロ)を見逃さずにフルスイング。角度31度でデトロイトの夜空に打ち上げた打球速度110・1マイル(約177キロ)の弾丸ライナーは右翼席中段に突き刺さった。飛距離430フィート(約131メートル)の超特大弾に度肝を抜かれたコメリカ・パークは大歓声に包まれた。

 4試合ぶりの40号で本塁打王を争うブルージェイズのゲレロに5本差とリードを広げ、レジー・ジャクソンが1982年にマークした39本塁打を抜きチームの左打者のシーズン最多記録を更新した。2000年にトロイ・グロスがマークした47本塁打の更新も視野に入る。打点も87に伸ばし、リーグトップのレッドソックスのディバースに2点差と接近。本塁打と打点の2冠獲得が現実味を帯びてきた。

 先発の左腕スカバルと対戦した初回先頭は空振り三振、3回一死無走者は右飛、6回先頭は二ゴロだった。

 投手・大谷も凄かった。初回に先頭グロスマンを三振に取ったものの、連打で一死一、二塁のピンチを招いたが、4番カンデラリオの右翼線へのライナーを右翼手のアデルが好捕。二塁へ矢のような送球で飛び出した走者を併殺とした。2回も先頭のH・カストロに中前打されるも、続くヌネスを三ゴロ併殺打に仕留め、流れを断ち切った。

 5回一死に7番のH・カストロに初球の甘いカーブを右翼席に運ばれたが、失投はその1球だけだった。最速98・8マイルの(約159キロ)直球、スプリット、スライダー、カットボールを駆使してタイガース打線を最少の1失点に封じた。8回を三者凡退に抑えたところで降板した。メジャー初完投は逃したが、8回は米移籍後の自己最長だった。これで自身7連勝で、クオリティースタート(6回以上投げ、自責点3以下)も6試合連続。7月1日の防御率1・58はメジャー2位と安定感は抜群だ。

 500号に王手をかけている注目のカブレラとの対戦は3打数1安打1三振。初回一死一塁でボールのカットボールをバットの先で拾われた左前打。4回先頭は初球のカットボールで三ゴロで、6回二死無走者は2球で追い込むと3球目のスプリットで空振り三振に仕留めた。

 この日の1勝で1918年のベーブ・ルース以来となる「2桁勝利&2桁本塁打」に大きく前進だ。大谷が歴史を塗り替える。

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