リアル二刀流でフル回転しているエンゼルスの大谷翔平投手(27)への賛辞が止まらない。もっとも評価で目立つのは打撃。35本塁打でホームランダービーを独走しているが、本数だけではなく中身も凄い。うち17本が打球速度110マイル(約177キロ)を超えており、これは今季のメジャートップだ。

 一方、投手としてはここまで14試合で4勝1敗。

 マドン監督は投手・大谷をどう見ているのか。26日(日本時間27日)のロッキーズ戦前の会見でこう話した。「(進化しているのは)主にファストボールの制球力だね。そのおかげで、他の投球を生かすことができる」

 具体的には「彼は、今日は『スライダーがいい』『カッターがいい』『スプリットがいまいちだな』など自分でよく感じられて、試合中に常に調整している。多くの投手はそれができない。いろいろな球種を駆使できるから、その日一番いいと感じたもので試合を作れる。とてもまれな才能だよ」と修正力を褒めた。

 その上で「当然スカウティングリポートで戦略を練るけど、彼のフィーリングの部分はそこには載っていない。そうであるべきだし、彼には自由が必要。彼が投げるときは勝手にやらせるのが一番だ」と結んだ。

 1918年のベーブ・ルース以来となる2桁勝利、2桁本塁打の偉業達成へ視界良好か。