苦境のマーリンズ・加藤豪将に「NPBドラフト指名を目指すべき」の声

2020年06月29日 22時07分

加藤豪将(ロイター)

 決断の時が迫っているのかもしれない。マーリンズとマイナー契約を結んでいる加藤豪将内野手(25)が苦境に立たされている。球団側から7月下旬のメジャーリーグ開幕に伴うキャンプ参加メンバーの57選手が28日(日本時間29日)に発表されたが、無念の落選。残る3枠も他のルーキーやベテランに割り振られる見通しとなっている。

 加藤は自身のツイッターを同日に更新。「最後まで諦めない。いつ呼ばれても準備できているように頑張ります!!」と前向きな言葉をつづった。

 しかし現実は厳しい。サンディエゴのランチョ・バーナード高校での活躍によって注目され、2013年のドラフトでヤンキースから指名を受けて入団。将来の有望株として着実に成長を遂げたが、最大のチャンスと目された昨季もメジャー昇格を果たせなかった。今季からマーリンズで招待選手として春季キャンプに参加し、オープン戦では12打数3安打、打率2割5分、1打点。結局、新天地でも白羽の矢を立てられず、7年目のメジャー昇格も険しいスタートを強いられそうだ。

 こうした背景を見据え、ア・リーグの球団スカウトは「今年で26歳を迎える加藤は方向転換し、MLBではなくNPBを目指すべき」と訴える。

「さすがにこれだけマイナー生活が長いと年齢的にもコールアップ(招集)される可能性はどんどん低くなる。契約内容のことも絡んでくるので球団側や代理人との話し合い次第だが、円満な形での契約解除が可能なら今年のNPBドラフトにかかって日本球界入りを目指すのも手だろう。一度NPBに入り、実績を作ってUターンしMLB行きを狙ってもいい」

 2004年にはMLB経験者のマイケル中村が日本とオーストラリア国籍を持ちながら日本人扱いで日本ハムからドラフト指名を受けてNPB入りした経緯がある。日本と米国の二重国籍を持つ加藤も日本人としてドラフト指名を受けることは可能だ。

「マイナーでも実績は残しているし、各球団手薄な二塁手であるところは魅力。彼が今決断すれば、今年のドラフトではNPB球団の争奪戦になると思う。何よりヤンキースのマイナー時代には松井秀喜氏(GM特別アドバイザー)から直接指導を受けている」と前出のスカウト。

 未完の大器・加藤、日本球界入りとなるか。