敗軍の将の言葉が雄弁に試合を物語っていた。第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)は18日に準々決勝が行われ、プロ注目スラッガー・浅野翔吾を擁する高松商(香川)は、近江(滋賀)に6―7で敗れた。
今大会最大のスター・浅野が、こちらもプロ注目右腕で近江の絶対エース・山田陽翔から高校通算67号を放つなど大暴れしたが、勝利の女神はほほ笑まなかった。序盤からシーソーゲームの展開。差がついたのは試合運びだった。高松商は3―5で迎えた7回に井桜、渡辺弁の連続適時打で同点に追いつくと、押し出し死球で一時逆転に成功。だが、その裏に2点を奪われ再逆転を許して、そのまま押し切られた。
この試合、高松商が得点を奪ったイニングは3回の2点、5回の1点、7回の3点だったが、いずれもその直後の相手攻撃を無失点にしのぐことができなかった。試合後、長尾監督は「あれが負けるチーム。弱いチームは点を取った後すぐ(裏の守りで)先頭を出す、エラーをする、守れない。それが弱いチームの典型。だからウチのチームは弱いチームなんです」と力説。全国4強をかけたゲームで大黒柱の浅野が一発を含む3安打、4出塁と獅子奮迅の活躍を見せても、勝利に結ぶつかない必然に悔しさを押し殺した。
主将でチームをけん引した浅野も指揮官同様に「得点した後を0で抑えて、エラーを防いでいかないと強豪には勝てない」とピシャリ。放った安打数はともに10本ながら、無失策の相手に対して4失策した守備の乱れを悔いた。それでも浅野はチームとして目標だった8強入りを果たし、自身も3本塁打した今大会を「悔いはないです」と総括。プロ志望を力強く表明して、次なるステージに目を向けた。












