名将は淡々と敗戦を受け入れた。第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)第6日の第3試合に登場した3年連続22回目出場の名門・明徳義塾(高知)は、九州国際大付(福岡)に1―2の惜敗。3回に井上(3年)の適時打で先制するも追加点が奪えず、ハイレベルな投手戦を制することができなかった。
歴代4位の春夏通算54勝を誇る名将・馬淵史郎監督(66)はロースコアの惜敗に「今日は監督の差でしょうね。1点差ゲームの試合ですから」と敗戦の責任を一身に背負った。エース左腕の吉村(3年)は8回2失点(自責1)135球完投。指揮官は「エラー絡みの2点ですからね。よく投げたと思いますよ。打線があと3点、4点取ったら『吉村ナイスピッチング』というゲームになったんじゃないですかね」と、相手の軟投派左腕・香西(3年)の前にわずか1点に封じられた攻撃陣の不発を悔やんだ。
今回の甲子園には「吉村は計算できますから。(県大会から懸案だった)打線が上向いてきていると思ってたんですが、過信でしょうかね…。こういう苦しいゲームを終盤モノにするチームをつくっていかないと、甲子園じゃ勝てないですね」と、7年ぶりの初戦敗退に声を落とした。
勝っても負けても野球ファンに貴重な「気づき」を与えてくれることで有名な名将の言葉。今夏の甲子園では、最初で最後の〝馬淵節〟となってしまった。
ただ、馬淵監督の熱い夏は続く。9月には「第30回 WBSC U―18野球ワールドカップ」に臨む日本代表監督として世界に挑む。二足のわらじを履く名将の「世界一」への戦いにも注目だ。












