第94回選抜高校野球大会第9日(28日)の第3試合は星稜(石川)が国学院久我山(東京)に2―4と逆転負けした。
ナインが大粒の涙を流した。今大会で退任する林和成監督との最後の試合が終わった。4回に2点を先制したが、5回に2番手のマーガード真威輝キアン(3年)が下川辺に痛恨の逆転の2ランを浴びた。非情のサイレンに泣き崩れたマーガードは「申し訳ない気持ちでいっぱい。乗り切ってチームに勢いをつけたかった。自分のせいで負けてしまった。でも林先生と野球ができて大きな財産になった。これからの野球人生がお前にあるぞ、と言われました。一番成長させてもらった方。勝たせてあげたかった…」と声を震わせた。
2011年に監督に就任し、春3回、夏5回の甲子園出場。2019年には奥川(ヤクルト)を擁して準優勝した。試合後の林監督は「終わったなという、一言ですね。生徒たちはすいませんと言っていたけど、これからがあるぞ、という声をかけていた。甲子園で2つ勝つのは難しいし、何とか壁を破りたかったけど、生徒たちの頑張り、献身的な働きをホメてあげたい」と選手をねぎらった。
11年の監督人生には「十分すぎるほど子供たちに助けてもらい、たくさん試合をすることができた。いい経験をさせてもらった。幸せでした。甲子園は野球の素晴らしさを教えてくれるところ。高校野球には一線を置きますが、1ファンとして遠いところから見て行きたい」と話した。
ナインの肩に手をやり「おまえらには夏がある。くさらず、もう何倍も大きくなって帰って来い」と最後のハッパをかけた林監督。マーガードは「夏はもっと何段階もレベルアップして、成長した姿を林先生に見せたい」と涙を拭い、再起を誓った。












