歴史の扉をこじ開け、聖地1勝を飾った。第94回選抜高校野球大会(甲子園)は21日に3日目を迎え、第2試合で金光大阪が日大三島(静岡)を4―0で下し、春夏通じて4度目の出場で甲子園初勝利を飾った。
エース・古川温生投手(3年)が気迫のこもった投球で相手をねじ伏せた。138球の力投で4安打完封。最終回まで球威は衰えず最後の打者と対峙した際には144キロの直球で自己最速を更新し、ワンバウンドするスライダーで空振り三振に仕留めると雄叫びを上げた。
試合後は聖地のマウンドについて「正直緊張で頭が真っ白だったが、後半になるにつれて楽しい場所になった」と述べ、自身の投球に関しては「自分たちから引いてしまうと攻めるピッチングができない。際どいところを攻め、時には大胆に攻めた」と冷静に振り返った。
今冬から同校OBで元中日のエース・吉見一起氏が特別コーチに就任し、ここまで古川も主に心構えや練習に対する取り組み方などメンタル面に重点を置いて指導を受けてきた。くじけそうになった時には同氏から直接伝えられた「エースなんだから」という金言を必ず思い起こし、前を見据えるように心がけている。初戦前日の20日も横井一裕監督(47)が自身のLINEを通じて吉見氏から古川への激励メッセージを授かり、本人に伝えられた。
エース右腕は「そういうメッセージをいただいたと聞いて自分の中で励みになりましたし、自信を持ってマウンドに立てたかなと思います」と感謝の言葉を口にした。
一方、横井監督は古川の完封劇を「前半は変化球、真っ直ぐともに上ずって苦労していたが、後半は彼本来のピッチングができたと思う」と満足げに評し、チームの歴史的初勝利にも「もう感無量。長かったなと思った」と目を細めていた。












