第94回選抜高校野球大会(甲子園)の大会1日目は18日、天候不良のため翌19日に順延となった。この日の第2試合で倉敷工(岡山)と対戦する予定だった和歌山東の此上平羅主将(3年)はオンライン会見に応じ「1日延びたので自分たちがレベルアップできる日ととらえたい」とプラス思考の考えを貫いた。

 翌日に順延が決まり、チームは甲子園の室内練習場で打撃と守備練習を行った。「少しでも甲子園の雰囲気を感じておこうと皆には伝えた。いい雰囲気でできたと思います」。

 チームは春夏を通じて聖地での全国大会は初出場。だが昨夏の甲子園で日本一に輝いた智弁和歌山を昨秋の県大会準決勝で撃破するなど実力は折り紙付きだ。昨秋の近畿大会では強豪校がひしめく中で準優勝を果たし、創部12年目ながらもメキメキと頭角を現している。

 その一方、同じ近畿勢で対戦経験のある京都国際が新型コロナウイルスの集団感染によって出場辞退に追い込まれた話題になると、此上主将は一転して表情を曇らせた。「やっぱりコロナということで…自分たちも意識していなかければいけないと凄く思いました」と沈痛な面持ちを浮かべ、その後は「京都国際の分まで戦いたいか」との問いに「同じ近畿の代表として凄く思う」と力を込めて言い切った。

 米原寿秀監督(47)も「他人事ではない。本当に京都国際の選手たちにはいたたまれない気持ち」と口にしていた。