「MVPは3冠王で決まり!」と言い切るのはまだ早い!? 球団史上初のリーグ連覇を成し遂げた阪神で、最優秀選手賞の行方を巡って意見が分かれている。
今季のセ・リーグMVPの大本命は打率3割6厘、39本塁打、106打点で3冠王に輝いた佐藤輝明内野手(27)。打線の中心として猛虎をけん引し、ポスティングシステムを利用したメジャー移籍を容認された主砲の実績は申し分ない。
それでも「優勝への貢献度」という点で強く推されているのが、16勝3敗で貯金13を生み出した沢村賞左腕・高橋遥人投手(30)だ。球界内からはチームの貯金「17」の大部分を稼いだ左腕のMVPを支持する声も上がる。
岡田彰布オーナー付顧問(68)は今季のMVPを問われると「そら高橋やろ」と即答。チームの貯金に占める左腕の勝ち星に着目し、「佐藤も打ったけど、それはね勝ち星っていうかな。高橋がもしいなかったと考えたら、ほんまとてつもないんやで。(チームの)貯金17でひとりで13やろ? それなかったら大変なことなるで」と〝岡田節〟をさく裂させながら語った。
もちろん対戦相手にも沢村賞左腕の投球は強烈な印象を残していた。セ球団関係者は「佐藤は40本塁打に届かなかったこともあるし、今年は高橋かな。特にシーズン序盤の手のつけようがなかった時期が強烈だったよね。彼が登板した時は絶望的に点が取れなかった」と高橋に軍配を上げた。
一方で虎の球団幹部は「それは佐藤でしょ。高橋もものすごい成績を残してくれたけど、3冠王のインパクトは超えられないかな」とキッパリ。さらに他球団のコーチも「やっぱり佐藤だろ。(ホームランの出にくい)甲子園をホームにしながら3冠王なんだから。すごいことだよ」と佐藤を推す声が上がった。
球団では日本人選手初の3冠王に輝いた虎の主砲が大本命であることは間違いない。それでも沢村賞左腕の逆転戴冠の可能性も残されている。連覇を支えた投打の立役者のうち、MVPの栄冠を手にするのは果たしてどちらか――。












