テニス女子シングルス世界ランキング121位の内島萌夏(25=安藤証券)が、母国のファンの前でコートに立ち続ける意義を明かした。
東レ・パンパシフィック・オープン(東レPPO)3日目(26日、東京・有明)、内島は1回戦で同15位のエリス・メルテンス(ベルギー)に4―6、2―6のストレートで屈した。
互いにキープが続いた第1セットは、第5ゲームで先にブレークを許す展開に。コースを的確に突く相手のサーブに手を焼き、反撃の糸口を得られないままこのセットを落とす。
続く第2セットはフォアのライジングショットやドライブボレーでポイントを奪い、第4ゲームでブレークに成功。しかし、自身のサービスゲームを3度落とすなどペースをつかめず、悔しい初戦敗退となった。
内島は試合後の会見で「両セットともに惜しい場面もたくさんあった。1月に対戦した選手なので情報も多少あったし、それをもとに試合に入って実行できて、良いプレーを出せた。結果に結びつかなかったのは残念だが、前回よりも良い対戦になった」と前向きに語った。
今季はランキングポイントが加算されるレギュラーツアーだけでなく、日本代表として愛知・名古屋アジア大会にも参戦。「初めての名古屋でのプレーで、本当にたくさんのお客さんがいらっしゃった」と感謝を口にしつつ、「優勝して2028年ロサンゼルス五輪の出場権を取ることを目標にしていた分、少し悔しさもあった」と振り返った。
同大会後は木下ジャパンオープン、そして東レPPOと国内で連戦。母国開催のツアーは「あまり得意ではない」と苦笑いで明かしたが、プレーすることには大きな意味があるという。「たくさんのお客さんの前でプレーできるのは来季に向けてのモチベーションにもなる。自分は錦織圭さんや大坂なおみさんを見て育ってきたので、2人のような偉大な選手になるにはまだまだだけど、たくさんの子どもたちがラケットを握ってくれたらいいなと思っている」。
内島は先輩の大きな背中を追いかけながら、今度は自らが誰かの憧れとなるべく、コートに立ち続ける。












