高校時代からペアを組み続け、インターハイ優勝、インカレ2連覇を達成した同級生コンビの強さの秘訣とは――。ソフトテニス女子日本代表として愛知・名古屋アジア大会(19日開幕)に出場する前田梨緒(20)と中谷さくら(20=ともに明大)が単独インタビューに応じ、幼少期からの2人の歩みや競技に対する深い思いを語った。
――競技を始めたきっかけは
前田 母がやっていて、姉のジュニア(小学生のチーム)の練習についていくようになって、自分も小1で始めた。
中谷 祖父と祖母、母、叔父の家族も一緒にテニスをしていて、生活の一部みたいな感じで。4歳ぐらいで始めた。
――2人の出会いはいつで、当時の印象は
中谷 小学生。チームは違くて、梨緒はずっと全国で勝っているペアで、私は全国行けたらいいなくらいのペアだったから、雲の上の存在だった。中学も違ったけど、県選抜でペアを組んだりして、本格的に組んだのは高校だった。
前田 さくらは小学生の時からめっちゃ明るい性格で、試合でも元気なペアだった。そういう人と組んで、自分の気分も上がっていった。
――2人の相性は
前田 試合でも練習でも何をやらなければいけないか分かっているから、「これをしよう」という時は大体一致している。
中谷 考えていることは大体一緒。例えば来賓の方が来て、すぐにあいさつに行かない人がいたら「先にあいさつ行くべきじゃない?」みたいな意見が結構、合致する。
――ペアとしての強みはどこか
前田 試合の大事なポイントを2人ともが分かっているから、そこでミスせず1点を取り切れるのが強み。
中谷 片方が崩れても、片方は崩れずに耐えて得点にしようとしているのが勝っている理由。私が崩れたら梨緒が助けてくれるし、梨緒が崩れたら私が助けようという気持ちでテニスをしている。
――2人は試合中も笑顔が絶えない印象がある
中谷 自然に笑っている。いい感じで決められた時の喜びや、大事なところで点を取れた喜びが重なって笑顔になれる。
前田 同じ。私もつられて自然に笑っている。
――2人が描く理想のペア像は
中谷 どっちがどのポジションにいても強いペアになれたらいいと思う。
前田 結果の話になるが、今ペアとしてトップに居続けられていて、今後もその立場を取られないように、追い越されないように頑張りたい。
――ソフトテニスという競技の魅力は
中谷 小学生の部とか80歳の部とか、どのカテゴリーでも誰でも活躍できる愛されるスポーツ。
前田 このスポーツはセンスがなかったとしても、努力次第でどうにかなると思っている。身長が低くても全国優勝している人もいるし、練習した分だけ結果が出てくれるのは競技としての魅力。
――自身にはあまりセンスがないと思うのか
前田 小学生からやっているから感覚とかは大体わかるけど、たまに上松俊貴さん(NTT西日本)とか、天間麗奈さん(日体大)みたいな器用で天才的な人がいる。
――競技として今後どうなっていってほしいか
前田 ソフトテニスは衰退していってほしくない。競技人口が減ってきて問題もあると思うんですけど、トップにいる自分たちが結果として、みんなにどれだけ見せられるかが大事。
中谷 マイナースポーツだと思われているが、バドミントンや卓球みたいにどんどん発信していって、いろんな人がルールや活躍している人の名前を知っているような競技になってほしい。
――アジア大会の意気込みや目標を
前田 たぶん経験にないくらい、大勢の人の前で試合ができると思う。その緊張を楽しんで、見ている人に良いプレーを届けたい。国別対抗ではペアとしてみんなに安心感を与えたいし、場を盛り上げて勢いをもたらしたい。
中谷 国内の大会だと私たちを倒そうとする選手がいっぱいいるが、国際大会は逆に私たちが倒そうという気持ちで挑める。受け身にならず全力で向かっていける大会になるので、頑張りたい。
☆まえだ・りお 2005年11月8日生まれ。兵庫県出身。ポジションは後衛。アジア大会は国別対抗戦、混合ダブルスに出場。
☆なかたに・さくら 2006年3月6日生まれ。兵庫県出身。ポジションは前衛。アジア大会は国別対抗戦に出場。














