フィギュアスケートペアで2026年ミラノ・コルティナ五輪金メダルの〝りくりゅう〟こと三浦璃来(24)、木原龍一(34)組が15日、アイスショーの全国ツアー「りくりゅうのありがとうツアー presented by 木下グループ」を開催すると明らかにした。この日の会見で、木原は8月に発表した婚約に言及。公私ともにパートナーとして歩む2人の秘話を、拠点だったカナダでメンテナンスに携わっていたマッサージセラピストの青嶋正さんが明かした。

 2人が企画、制作に携わる全国ツアーは、2027年1月8~10日の大阪公演(東和薬品RACTABドーム)を皮切りに、全国約10都市を回る予定。出演者や詳細などについては調整中だが、三浦は「私たちが全国に赴いてたくさんの方にペアの魅力を伝えたい」と熱い思いを口にした。

 昨季限りで引退した2人は、今夏にアイスショー「THE DESTINY」をプロデュースするなど、精力的に活動している。青嶋さんは「初めから『ペア競技を広めたい』と話していた。タイトルを積み重ねて、自分たちの一番の目標であった『ペア競技を広める』ことができている。全国ツアーを実現させるのは、五輪金メダルよりも難しかったのでは」としみじみ語った。

 手を取り合って道を切り開いてきた2人は、会見内で婚約について触れる場面もあった。木原は「ようやくみなさまに発表できて心からうれしい。婚約したからといって大きな変化はなく、今まで通りの〝りくりゅう〟になっている」と照れ笑い。木原の言葉を聞いた三浦の表情も自然と緩んだ。

 2人が競技者としてカップルを結成したのは19年夏だった。すぐさまカナダに渡って夢を追いけるも、最初から仲むつまじかったわけではない。同年秋には青嶋さんが木原に「2人は付き合っているの?」と質問を投げかけた。興味本位ではなく、相談に乗ったり施術をする上での接し方を探るためだ。

 当時の木原は「年の差もあるし、話も全然合わない。付き合う、付き合わないとかよりも、プレッシャーの方がある。ここ(カナダ)で一緒に練習していく(社会人としての)保護者的な責任感の方が強い」と回答。この時の三浦は17歳で、重圧の方が大きかったのだ。

 ただ、木原が三浦を懸命に支える中で、少しずつ関係性が深まっていった。青嶋さんは「三浦さんの呼び方が『木原さん』から『木原くん』になって、最後には『龍一くん』になった。仲良くなったのは見極めにくいけど、客観的に見て明らかな変化だった」と懐かしそうに振り返った。

 リンク内外で共闘を重ね、道を切り開いてきた2人。全国ツアーを通じ、ファンたちに感謝の思いを届ける。