王者の世代交代の波は、まだまだ終わりそうもない。大谷翔平投手(32)の負傷者リスト(IL)入りで昇格したホスウェイ・デパウラ外野手(21)が13日(日本時間14日)のマーリンズ戦でメジャー初安打となる先制3ラン。若き大砲が鮮烈な一歩を刻んだが、傘下にはその後ろにも逸材が控えている。

 米メディア「ファンサイデッド」運営のドジャース専門サイト「ドジャース・ウェイ」は14日(同15日)、傘下2Aタルサでプレーするマイク・シロタ外野手(23)をクローズアップ。「純粋な打者としてのポテンシャルが高く、ドジャースのトッププロスペクトの中でシルバースラッガー賞を受賞する可能性が最も高い」と評価した。

 シロタは2025年1月、ギャビン・ラックスとのトレードでレッズから加入。同年は1Aランチョ・クカモンガ、1A+グレートレイクスで計59試合に出場し、打率3割3分3厘、出塁率4割5分2厘、長打率6割1分6厘、13本塁打をマークした。

 今季は1A+でスタート後、主戦場を2Aへ移し、計105試合で打率3割4厘、出塁率4割5分8厘、長打率5割2分6厘、17本塁打。二塁打27本、三塁打3本に加え、四球率19・7%という高水準の選球眼も光る。何より圧巻だったのが72試合連続出塁。長打力だけでなく、ストライクゾーンを見極める能力と、安定した出塁力が最大の武器とされている。

 MLB公式サイトの有望株ランキングでも球団2位。総合力ではデパウラ、純粋なパワーではジェームズ・ティブス3世外野手(23)に軍配が上がる可能性がある一方「ドジャースのマイナー組織でシロタほど純粋な打者はいない」と同サイトは評する。シロタはメジャー未経験ながら、その卓越した打撃能力から早くも将来のシルバースラッガー賞候補に挙げられている。

 大谷、ムーキー・ベッツ、フリーマンら主力が30代に入り、王者もいや応なく次代を見据える時期へ差しかかっている。そこへデパウラが扉をこじ開け、その後ろからシロタらが迫る。補強だけで勝ち続けるのではなく、自前の若手が中核へ食い込む流れまで生まれれば、ドジャースの強さは一過性では終わらない。

 シロタは、その世代交代の源流を担う一人になりそうだ。