米国・WWEの「サンデーナイツ・メインイベント」(ジョージア州アトランタ)が6日(日本時間7日)に放送され、オバ・フェミ(28)vsブロン・ブレイカー(28)の「WWEの未来」対決はまさかの結末に終わった。

 ナイジェリア出身で、8月1日の「サマースラム」でブロック・レスナーを粉砕し「WWEの未来」を託された〝ザ・ルーラー(支配者)〟と、WWE殿堂者リック・スタイナーの息子で「ザ・ビジョン」の現世界タッグ王者。新世代エース候補同士の初一騎打ちは、WWEユニバース(ファン)の大きな関心を呼んできた。

 ゴングが鳴ると、序盤から激しく肉体をぶつけ合う。オバは強烈なショルダータックル、ラリアートで吹っ飛ばすと、場外に落ちたブレイカーはエプロンから飛んでテーブル上の支配者にジャンピングラリアートを決めた。観衆は「オーバ!」「オーバ!」チャント一色だったが、ブレイカーは構わずストマックブロック、裸絞め、ジャーマンスープレックスとオバの巨体に猛攻を仕掛ける。

 だがオバは驚異的な耐久力で引き下がらない。ブレイカーのジャーマンをくらっても、ラリアート一撃で逆転。ド迫力のビックブーツからランニングアッパー4連発を叩き込み、チョークスラムだ。場外スピアーにはカウンターのアッパーエルボーを打ち込んでみせた。ここで「ビジョン」の世界タッグ王者オースティン・セオリーが無法介入するが、オバは実況席に軽々と投げ捨て退治する。

 ブレイカーはこの隙を逃さす場外でスピアーを放ち、リング内でも必殺技を決める。それでもオバはカウント2でクリア。ブレイカーが驚きを隠せずにいると、「ビジョン」の仲間で人気ユーチューバー兼レスラーのローガン・ポールがブラスナックルを手に姿を現した。ローガンはレフェリーから退場を命じられるも、これはおとりで「ビジョン」の紅一点、マキシン・デュプリが背後から凶器ナックルを手渡した。

 ブレイカーはブラスナックルパンチを見舞うが、オバはかわして宿敵を前方に放り投げた。大激戦に歓声が上がる中、胸をたたくポーズフィニッシュを狙う。オバの勝利が見えた時、背後からTシャツ姿の巨漢が乱入。ブレイカーの盟友、ブロンソン・リードだ。今年2月23日のロウで上腕二頭筋断裂の重傷を負い欠場していたが、スリムな体になって復帰し、オバの背中をパイプイスで殴りつけた。

 この一発でレフェリーはオバの反則勝ちを宣告したが、リードは問答無用で、イスを使ってめった打ち、さらにイスを載せたオバにセントーンをぶち込んだ。荒れ狂うリードはアダム・ピアースGMらスタッフの制止も聞かず、ダイビングボディープレス「TSUNAMI」でオバを圧殺する。ブレイカーのスピアーを挟み、圧殺弾3連発で新怪物をKOしてみせた。

 リードはブレイカー、ローガンと抱き合い、意気揚々と退場。オバが完膚なきままに痛めつけられたのは初めてのこと。新世代エース対決は、もう一人の〝怪物〟の電撃復帰で新たな遺恨を生んだ。