ヤンキースのベン・ライス内野手(27)の表情が凍りついた。2日(日本時間3日)の敵地エンゼルス戦の1点リードの6回、ライスのファウルボールが一塁側ベンチ横のエリアにいたカメラマンの頭部に直撃。試合が中断し、場内が騒然となった。
肩をすくめたライスは打席近くでそわそわと経過を待ったが、カメラ席まで駆けつけ、応急措置を受ける男性カメラマンを心配そうに見守った。しばらくして男性が首にコルセットを巻いた状態で自力で勝ち上がると、待っていたライスと握手。救護カーに乗って医務室へと向かった。
ライスの献身的な行動を米メディア「アルバット」は「ライスは明らかに動揺していたが、ダグアウトに戻ったりせず、この出来事を軽く受け流そうとすることはなかった。彼はまっすぐカメラマンに歩み寄り、メディカルの間もそばに寄り添い、共感と気遣いを示した。握手を交わしたライスをファンやスポーツ記者たちは『まさに品格の表れだ』と称賛した。スポーツマンシップと人間性の象徴として人々の記憶に刻まれた」と伝えている。
メジャー3年目の今季は指名打者として定着し、打率2割5分3厘、35本塁打と成長を遂げている。この日も2安打を放って6―3と快勝し、同メディアは「数字以上にこの夜のアナハイムでの出来事はライスがグラウンド内外で真のリーダーであることを証明した」と称賛した。












