ドジャース売却騒動に終止符か。ドジャースのオーナーを務めるマーク・ウォルター氏が率いる持株会社「TWGグローバル」は26日(日本時間27日)にウォルター氏と同社に対する不正行為疑惑に反論する声明を発表した。米スポーツサイト「ジ・アスレチック」などが一斉に報じた。

 ウォルター氏が12日(同13日)に昨年100億ドル(約1兆5900億円)で買収したNBAレイカーズを125億ドル(約1兆9900億円)で売却した直後、「保険業界で金融帝国を築き上げたウォルター氏は他の企業による脱税疑惑で連邦捜査を受けている」などと疑惑が指摘された。その後、ウォルター氏が資金調達のためにドジャースを売却するのではとの憶測が飛び交っている。

 同サイトによればTWG社は「報道されている内容とは異なり、不正行為は一切ありませんでした」「ここに被害者はいない。誰も損をしていないし、誰も損をしたと主張していない」と声明を出した。

 球団売却に関しては「ロサンゼルス・ドジャースに関して明確にしておきたいのは球団の売却は予定されておらず、売却手続きも開始されていないことだ」と明確に否定した。

 その上で「ドジャースはメジャーリーグで最も高い収益を上げており、その額は選手への支払い義務を大幅に上回っている」と強調している。不正行為がなく、その穴埋めをする資金が必要でなければドジャースを売却する必要はない。

 米ニュース専門局「CNBC」は同日、「ウォルター氏も彼の会社も司法省から不正行為で起訴されたことも、証券取引委員会から執行措置の対象として名前を挙げられたこともない」と伝えた。

 ドジャース売却なら、2023年12月に10年総額7億ドル(約1015億円=合意当時)で契約した際に、ウォルター氏かフリードマン編成本部長が退団した際にFAになれるという「キーマン条項」を入れている大谷翔平投手(32)の去就も絡んで大騒動に発展するのは確実だった。TWG社の声明を読む限りでは売却への心配は無用だ。