ドジャースのマーク・ウォルター・オーナーがドジャースを売却するとの噂話は、球団関係者が否定してもくすぶり続けたままだ。同時に大谷翔平投手(32)の去就も注目されている。米スポーツサイト「クラッチ・ポインツ」は20日(日本時間21日)に「WFANの司会者が突飛な提案 ドジャースが売却された場合、メッツが大谷翔平をFA市場で自慢できる契約を結ぶことができる」と題する記事を配信した。

 ウォルター氏はNBAレイカーズを125億ドル(約1兆9900億円)で売却、イングランド・プレミアリーグ、チェルシーの持ち分についても売却交渉中と報じられている。そのため、ドジャース売却の可能性も噂されている。

 同サイトによれば、この突飛な提案をしたのは米ラジオ局「WFAN」の司会者クレイグ・カートン氏だ。ただ、大谷が23年12月に契約した際に含まれたウォルター氏かアンドリュー・フリードマン編成本部長が球団を去った場合、契約を破棄してFAになれるという「キーマン条項」の行使を前提としている。

 カートン氏は、メッツのスティーブ・コーエン・オーナーが「ヘッジファンドで成功した誰よりも金持ち」だと紹介するとこう語った。

「なぜ、彼の代理人にこっそり連絡を取って『もし、彼(大谷)が契約を解除するなら、払うお金があります。彼(ドジャース)と同じ条件を提示します。後払いがいいなら、後払いにします。前払いがいいなら、前払いにします。あなたが望むようになんでも用意します。これは史上最高の自慢話になるでしょう。スティーブ・コーエンがロサンゼルス・ドジャースから大谷を奪うのです。誰が断るでしょうか?」

 同サイトがこの提案を「突飛」とするには2つ理由がある。複数の米メディアが関係者から「大谷は行使しない」という証言を得ている。大谷の目標はワールドシリーズに勝つことでお金ではない。ドジャースに満足しており、メッツ移籍を選ぶ可能性はないだろう。

 2つ目は12月1日に期限を迎える労使協定の行方だ。サラリー・キャップ制が導入されれば、ソトと15年7億6500万ドル(約1147億円=合意当時)で契約しており、大谷の獲得は不可能だろう。

 同サイトは「いずれにせよ、メッツが大谷獲得に動けるのであれば、そうすべきだろう」とまとめたが、その時が来るとは思えない。