新日本プロレスのNEVER無差別級王者・ウルフアロン(30)が、「G1クライマックス」の〝猛省会〟だ。実に26年ぶりとなるデビュー年でのG1出場を果たしたウルフだが、公式戦は4勝5敗で負け越し。さらに最終日(16日、両国)では体調不良により初の欠場も経験した。試練のG1を経たウルフは再起を誓うと同時に、ジュニアヘビー級の新星・藤田晃生の迎撃宣言も繰り出した。

 Bブロックから頂点を狙ったウルフだったが、準決勝には進めず敗退。最終戦も欠場と悔しい結果に終わった。体調回復後に取材を申し込むとカフェへの招集がかかり、落ち込んでいるのか殊勝な口調で「好きなものを飲んでください」と自ら支払いまで買って出た。これは珍しい…。

 王者として臨んだだけに結果には満足していない。それでも「悔しい思いもありながらも、G1で成長できたなという実感もあります。自分のプロレスの幅も広がったと思います」と収穫も強調。印象に残った試合にはザック・セイバーJr.に敗れた公式戦を挙げ「世界でもトップのテクニカルレスラーとの戦いで、柔道の引き出しも全部出して戦おうとしたのですが、最後はまったく知らない技術で丸め込まれてしまった。プロレスの奥深さを痛感した一戦でしたね」と振り返った。

 痛恨だったのはやはり最終戦の欠場だ。「試合に行けないというのはプロとしてあってはいけないことなので。二度とこういうことがないようにしたいですね。公式戦は終わっていたとはいえ最後まで完走したかったので。気が抜けていたのかなと」と深く反省した。

 試合当日の欠場だったため、前日15日両国大会で遺恨が勃発していた藤田からは、このご時世に「デブ」という単語を7回も使われ痛烈に批判された。ウルフは「今の僕に言い返す資格はないのかなと。僕が復帰して、試合で応えるしかないと思います」としおらしく返答。「ベルトに着られている」という指摘も「G1も負け越してますし…。もっと強くなって僕自身の価値を上げていかないと。ベルトに着られてる状態になっているのは、言われなくても分かっているので」と全面的に認めた。

 一体どうしてしまったのかと心配になるほど謙虚なウルフだったが、復帰戦となる30日下関大会からは汚名を返上するつもりだ。藤田に対し「一つ言えるのはあまり強い言葉を使い過ぎない方がいいですね、弱く見えるから」と藍染惣右介ばりに挑発。「NEVERは階級も関係ないし、本当にやるのなら容赦はしないですよ。柔道でも無差別級がありましたし、自分より大きかろうが小さかろうが全力で倒しに行くのは今も昔も変わらないので」と迎撃宣言を繰り出した。

 取材中、マネジャーのT氏が一番飲み食いしていたのだけは不可解だったが…。ともあれ、試練の夏を乗り越えて、ウルフが逆襲に転じる。