卓球のWTTチャンピオンズ横浜2日目(5日、神奈川・横浜BUNTAI)、女子世界ランキング3位の張本美和(木下グループ)が初戦で同13位の橋本帆乃香(デンソー)にフルゲームの末、3―2で勝利した。

 この日の対戦相手の橋本は、中国に敗れ準優勝に終わった5月の世界選手権団体(英ロンドン)決勝の第3試合で蒯曼に快勝。張本と頼もしい仲間として共闘したが、横浜の地で死闘を繰り広げた。

 第1ゲーム(G)は張本が難なくものにするが、第2Gは自身のミスの影響もあり、2G連続で落とす。第4Gは橋本に追いつかれては追い越す展開となり、徐々に差を詰め逆転。最後の第5Gは勢いのまま11―5で快勝した。

 張本は「正直ドローが出たときに、自信がなかった」と対戦前から不安を口にした。その不安に加え、この試合の第2G終盤には橋本が足を滑らせ、ゲーム間にメディカルタイムアウトで治療を受けるアクシデントも発生。張本は昨年の2回戦でも、対戦相手の早田ひな(日本生命)が第5Gにメディカルタイムアウトを行使し、そのまま流れが変わり逆転負けした。

 同じ日本人対決で同様のシチュエーションとなり、張本は「フラッシュバックしました」と率直な感想を明かしたが「昨年は『自分でしっかりペースを調整しよう』ではなくて、『何で?』みたいな気持ちが強かったので、そこが試合に影響してしまったのは、自分のせいだなと経験できた」と振り返った。

 そして1年前の学びから「今回は服を着て、座って休憩していた。暑かったので氷で冷やしていた」と中断時間も冷静に対応し、感情が乱れることなく勝利を手にした。

 シ烈な日本人対決で精神的な成長を見せた張本は、初優勝に向け「目標を聞かれたら優勝しかないが、1試合を戦うのも結構きつい部分もあるので、一試合ずつ頑張りたい」と次戦を見据えた。