卓球男子で元日本代表監督の倉嶋洋介氏が代表理事を務める一般社団法人「T―NEXT」が、認知症の防止に向けた取り組みを進めている。
同法人によると、生涯スポーツとして親しまれている卓球は「知覚神経×運動神経×意欲」の認知症予防の3大要素を満たしている点から、認知症の進行を抑制する高い健康メリットがあるという。高度な脳波分析技術を持つ「MITS Technologies(MITS)」社との共同研究一時調査では、脳波計を用いた高精度解析により、卓球のプレー前後で脳活動パターンに明確な変化が確認された。
脳の司令塔と言われる前頭前野の活動が活性化され、脳の情報処理能力の効率化などが判明。同法人の担当者は「卓球は脳の司令塔である前頭前野を刺激するスポーツであるため、認知症予防や認知機能維持のための運動としても大いに期待ができる。つまり、卓球は単なる運動ではなく、脳の前頭前野を刺激し認知機能を活性化する運動であるということが明らかになり始めている」と語った。
さらに「身体への過度な負荷や怪我のリスクが少なく、安全性が高い生涯スポーツでありながら、判断、予測、感情制御を伴う極めて高度な脳の切り替えを促進する独自の認知機能を活性化する運動である」と力説。脳トレをしながら運動している状態をキープできる点が長所との見解を示した。
倉嶋代表理事は「卓球は全身を使うだけでなく、高度な認知活動が求められるスポーツ。動体視力をはじめ、相手の動きを予測し、瞬時に判断する一連の認知活動を絶えず繰り返すことに加え、ダブルタスクやトリプルタスクともいえる複雑な情報処理を自然に行うことが、卓球ならではの大きな特徴」とメリットを口にした上で「今後も研究を積み重ね『なるほど、だから卓球なのか』と多くの方に感じていただけるよう、卓球の新たな価値を社会へ発信していきたい」と意気込んだ。












