巨人が16日のヤクルト戦(神宮)に3―1で勝利し連勝。ヤクルト戦としては今季初のカード勝ち越しを決めた。

 約3か月ぶりとなる一軍の先発マウンドとなったマタは6四死球と制球に苦しみながらも6回途中1失点と粘投。打線も序盤は相手先発・増居に苦しみながらも、1―1の7回には笹原が今季2号の勝ち越し2ランを放ち、これが決勝打となった。

 値千金の一打に橋上秀樹監督代行(60)は「強い球でしたけど、しっかり上からかぶせる形で、非常に内容がいいバッティングでしたし、非常に効果的な結果でしたね」と賛辞の言葉を惜しまなかった。

 これで今季の対ヤクルトの戦績を7勝9敗と「最低限の目標」とする勝率5割にもまたグッと近づいた橋上巨人。三つどもえの戦いを繰り広げる阪神、ヤクルトの攻略は優勝を狙う上で絶対条件となるが、反転攻勢へと転じる準備は完了目前となっている。

 チーム関係者は「阿部前監督も常々言っていたように、夏本番を迎える後半戦からが本当の勝負。球宴後からどれだけ理想の布陣を整えられるかが優勝へのカギとなる」と今後の展開を予想。前半戦は残すところ3カード、9試合となってくるが「橋上監督代行は阿部前監督の側で、開幕から一貫して現有戦力の見定めを続けてきたし、ここまで若手からベテランまで幅広くチャンスを与えてきたけど、それも前半戦まで。前半戦の残り試合ではかなりシビアな目で、一軍の当落線上にいる選手を容赦なくふるいにかけていくはず」(前出関係者)と見通しを語った。

 実際に、14日のヤクルト戦後にここまで苦戦が続いている左投手への今後の対策について尋ねられた指揮官は「僕の中でまだ見極めてる選手も何人かいる。しかるべき時に備えて、自分の中での評価をしっかりできるようにしたい」と最後の選別段階に入っていることを示唆。ここまでは温厚で柔和な人柄が目立った橋上監督代行だが、V奪回の布陣を敷くべく、その目線はシリアスな〝鬼モード〟へと突入していきそうだ。