名門が、まるで底の抜けたバケツのように白星をこぼし続けている。ヤンキースは5日(日本時間6日)、本拠地ヤンキースタジアムでミネソタ・ツインズに1―6で敗れ、3連戦を1勝2敗で落とした。直近10試合で9敗。19日(同20日)時点の46勝28敗から、わずか半月余りで3勝12敗の急失速となり、49勝40敗でア・リーグ東地区首位レイズ(52勝35敗)との差は4ゲームに広がった。
5月31日(日本時間6月1日)からアーロン・ジャッジ外野手(34)を欠く中でも、一時は不在後12勝8敗と踏みとどまり、好調モードを維持しているかに見えた。しかし、ここへきて攻守にほころびが噴出。名門が長年〝お得意様〟としてきたツインズに、本拠地で2014年以来初のカード負けを喫した意味は重い。
米全国紙「USAトゥデー」の敏腕記者ボブ・ナイチンゲール氏は「ツインズは2014年以降、ブロンクスで7勝29敗、2002年以降でも19勝69敗」と指摘し、直近10戦9敗で超低空飛行を繰り返すヤンキースの惨状を痛烈にえぐった。この日の敗戦も象徴的だった。ツインズのライアンに7回3安打無失点、9奪三振と封じ込まれ、打線の反撃はドミンゲスのソロ本塁打による1点だけ。先発のウェザーズは5回途中4失点で降板し、守備の乱れも重なった。
辛口論客からの矛先は首脳陣にも向いた。ヤンキースレジェンドOBのゲーリー・シェフィールド氏の息子でスポーツコメンテーターのゲーリー・シェフィールド・ジュニア氏は同日、Xで「選手層が十分ではなく、ツインズ3連戦のオープニングゲームでそれが明らかになった」「ブーン監督は、現状の選手構成ではチームを常に高いパフォーマンスに導くことができないことを証明した」と投稿。さらにジャッジにも「主将としてヤンキースを引っ張っているのだから、もっとチームに対しても遠慮せず厳しく声を上げるべきだ」と注文をつけた。
ジャッジは離脱前まで59試合で打率2割4分8厘、17本塁打、38打点。MVP3度の看板を失った穴はやはり大きい。名門は首位争いから転げ落ちるように低空飛行に突入し、外部からも変化を迫られるどん底にあえいでいる。












