ドジャースのエリエゼル・アルフォンゾ捕手(26)が5日(日本時間6日)の本拠地パドレス戦でメジャーデビューした。母国ベネズエラで6月24日に発生した大地震でアルフォンゾの姉と継母がビル崩壊でことがこの日、判明。悲しみをこらえて夢の舞台に立ったルーキーを陰で支えていたのが同じベネズエラ出身のミゲル・ロハス内野手(37)だ。

 スターティングラインアップの発表で球場に「アルフォンゾ」の名前がコールされると、アルフォンゾを抱きしめ、母国の後輩をフィールドに送り出した。「9番・捕手」で出場したアルフォンゾは2打数無安打で7回に代打を送られ、チームも2―5で敗戦。デビュー戦はほろ苦いものとなったが、ロハスは試合後に「Alfonzo Fuerza Matatán(アルフォンゾ、強くいこう、マタタン)」と書いたキャップをかぶって記者団の前に登場。「マタタン」とは元メジャーリーガーだったアルフォンゾの父、エリエゼル・アルフォンゾ・シニア氏の愛称で、かけがえのない家族を亡くしたアルフォンゾを励ました。

 ロハスは「今日彼に降りかかったすべての出来事に対する彼の姿勢を誇りに思います。しかし同時に、この瞬間をどう捉えるべきか言葉にするのは難しいことです。家族を失うこと、特にあのような形で失うことは決して容易なことではありませんから。クラブとしてできることは、こうした困難な時に彼を支え、励ますことだけです」と語った。

 ベネズエラ出身の選手は張り裂けそうな思いを抱えながら、必死にプレーしている。「この10日間、私はショックを受けていました」と明かすロハスは「特に、私の親しい家族も現地にいたからです。多くの友人や知人がこの状況に直面しています。現地で起きていることを置いてプレーを続けるのは本当につらいことです。プレーを止めるわけにはいかないと感じている一方で、精神的にここに集中し、その瞬間に全力を尽くし続けることは難しいことなのです」とも告白。そんな状況下にもかかわらず、戦いの舞台に立ったアルフォンゾに、ロハスは心からエールを送っていた。