こういうゲームがしたかった――。DeNAは4日のヤクルト戦(神宮)に12―1で完勝し、6月6日の楽天戦(横浜)以来となる、実に1か月ぶりの2連勝。月間4勝15敗という大暗黒の6月にもがき苦しんだチームは、5月12~14日に行われた対中日3連戦(横浜)以来となるこちらも実に14カードぶりの対戦カード勝ち越しを決めた。

 15安打12得点という打線の爆発も大きかったが、それ以上にチームにとって収穫だったのは先発マウンドを託されたプロ2年目右腕・篠木健太郎投手(24)の7安打完投勝利だ。チームは前夜3日のカード第1戦(神宮)では延長10回3時間39分、前々夜2日の広島戦(横浜)では延長12回5時間21分とロングゲームが続き、中継ぎ陣が消耗していたところ。先制→中押し→ダメ押しと打線が効果的に援護してくれたこともあり、篠木も計130球、腕を振り続け、今季4つ目の白星とプロ初完投という勲章を手にした。

 苦境の中にいるチームを自身の熱投で救った背番号30はヒーローインタビューで「最初から『少しでも長く投げられるように』という気持ちでイニングを重ねていった。野手の方に背中を押してもらいながら、投げることができました」と初々しい笑顔をのぞかせる。得点圏に走者を背負う場面もあったが「(捕手の松尾)汐恩のミットをめがけて、自分の信じる球を投げ切ることができた。それが良かった」と振り返った。

 先発ローテの駒不足に悩み続けてきた相川ベイだが篠木、尾形らの〝新戦力〟も徐々に台頭してきた。ジメジメとした6月を終え、カレンダーは灼熱の7月へ。湘南の太陽のようにギラギラと輝く季節がついにやってきた。ビッグウェーブに乗るなら今だ。