新日本プロレスのIWGPヘビー級王者・辻陽太(32)が、真夏の祭典「G1クライマックス」の開幕戦(7月11日、米シカゴ)で実現するKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=31)戦で〝答え〟を示す。AEWとの外交に対し刺激的な発言を繰り返してきた辻にとって、米国での大一番はまさに正念場。その重圧を楽しむかのようにトニー・カーン社長の来場も熱望した。
最高峰王者としてG1に臨む辻は、Aブロックから初制覇を目指す。本紙の取材に「正直同じブロックになった時点で、シカゴで竹下と当たるのは想定してました。米国のファンからしたら当然、AEWを主戦場としている竹下と王者である俺の戦いは生で見たいというところがあると思うので」と不敵な笑みを浮かべた。
1月4日東京ドーム大会のIWGP戦では竹下に勝利を収めている。「(AEWマットで)オカダ・カズチカに勝っているし、半年前とは別人なんだろうなというのは頭に入れておかないとですね。新日本の大会ではありますけど、彼のホームに行くみたいな感覚。AEWへの発言もしてきたので、米国のファンがどんなリアクションを示すかはとても楽しみなところですね」と、再戦では〝アウェー〟の雰囲気となることを予想した。
両団体の合同興行「Forbidden Door(FD)」(6月28日、米サンノゼ)では、同興行における過去のIWGP戦の扱いを理由にボイコットを示唆。実際に王座戦は組まれず、辻の参戦も実現しなかった。大会後の会見では報道陣からの質問を受けたカーン社長が「辻陽太とIWGPタイトルに敬意を抱いているし、彼にはまたここに来てほしいと思う」と発言し話題になった。
これを受け辻は「改めて彼の人間としての器の大きさを感じましたね。繰り返しますけど俺はトニー・カーンは尊敬しているんです。AEWにも思うところはありますが、本当に問題だと思うのは新日本の外交スタイル。そういうところを見つめ直すことで新しい関係性を構築できるんじゃないかと思いますね」と真意を説明。その上で「もしも時間が合うのであればトニー・カーンにもシカゴに来てもらいたいですね。俺たちは新日本で、IWGPというのはこういうものだというのを、AEWの王者を相手に米国で見せられるチャンスだと思うので。何ならその後で一緒にゴルフでも回りたいです」と、カーン社長にG1への〝招待状〟を送付した。
賛否を呼ぶ発言を繰り返してきた責任を取るためにも、現在AEWインターナショナル王座を保持する竹下との戦いは己の存在証明をする格好の舞台だ。「そういう意味で団体間の威信をかけた戦いにもなるのかなと。これぞ新日本のIWGP王者なんだというところを、米国のファンに見せつけたいですね」。IWGP王者の矜持を世界に示す覚悟は、とっくの前からできている。













