新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」13日後楽園大会のBブロック最終公式戦で、NEVER無差別級王者のウルフアロン(30)がザック・セイバーJr.(39)に5敗目を喫した。

 ブロック突破へ極めて厳しい状況で迎えた最終戦。とはいえ2000年大会の鈴木健三以来、実に26年ぶりとなるルーキーイヤーでのG1出場で勝ち越しという快挙に挑んだウルフは、ザックに促されはだしで試合に臨んだ。

 柔道金メダリストと世界一のテクニカルレスラーの初シングルは、序盤から緊張感あふれるグラウンドの攻防が続く。ウルフは変型の卍固めに捕らえられながらもロープにエスケープ。下からの関節技を仕掛けるザックを強引に持ち上げパワースラムをさく裂させた。

 張り手を連打してくるザックに対し、柔道仕込みの投げ技を連発。しかしザックドライバーで反撃を許すと、関節技地獄に引きずり込まれる。

 何とかロープに逃れたウルフは、ラリアートからの変型ドライバーで再逆転。必殺のアングルスラムを狙ったが、これを切り返されると十字固めで押さえ込まれ3カウントを奪われた。

 初のG1で負け越しという結果に終わったウルフは「このG1クライマックス通して、新日本プロレスの奥深さを痛感しました。僕のまだまだ知らない技術、引き出しがたくさんあるし、まず負けてしまったことは率直に悔しいけど、改めてこの新日本プロレスで、俺は一番強いレスラーになりたい。そう思わせてくれるG1クライマックスでした。すべてを糧にします」と敗戦の弁。ブロック突破はならなかったものの、キャリア約7か月で最高峰の過酷なシングルリーグ戦を戦い抜いたポテンシャルは底知れない。この経験を糧に、スーパールーキーはさらなる高みを目指す。