新日本プロレス12日両国大会で、IWGPヘビー級王者の辻陽太(33)に挑戦するG1クライマックス覇者・大岩陵平(27)が、目指すべき〝ニュースタンダードな王者像〟を明かした。オカダ・カズチカ(現AEW)以来となる20代日本人選手による最高峰王座奪取がかかる大岩は、防衛ロードで団体の新時代到来を証明することを公約に掲げる。ビッグドリームの続きを見せるつもりだ。

 大岩は出場者決定戦からのスタートとなった今夏のG1を制し、キャリア最短優勝記録も更新。勢いそのままに最高峰王座に初挑戦する。5日の調印式では「辻陽太からベルトを剥がして、俺がニュースタンダードなIWGPの王者になります。俺のビッグドリームはまだ終わらないです」と力強く宣言した。

 では果たして「ニュースタンダードな王者」の定義とは何なのか。本紙の取材に応じた大岩は「辻陽太はIWGP世界ヘビーを持っていた人と戦いたいと言って、カラム(ニューマン)とやってはいるけど、新世代・現世代とはあまりやっていない印象ですよね。僕はあえて今までシングルをやっていない成田蓮だったり、G1で決勝を戦った上村(優也)さんもまたやりたいし、海野(翔太)さんとも戦いたい。どんどん今の新日本プロレスを知ってもらいたいから、若い選手を指名して戦いたいなと」とベルト奪取後の青写真を披露した。

 来年1月4日東京ドーム大会ではザック・セイバーJr.との王座戦を熱望している大岩だが、基本的な方針として防衛ロードは新世代同士の戦いを中心にしていくつもりだ。「もう時代は変わったんだぞっていうことを見せていきたいですね。そういう戦いの中で、また新しいニュースタンダードが生まれてくると思うので」と理想の王者像を明かした。

 棚橋弘至の引退をはじめ、オカダ、内藤哲也の退団など近年の新日本はかつてのスター選手たちが立て続けにいなくなった。大岩は「最近、プライベートで会った人にも『プロレスと言ったら誰ですか』みたいなことをよく聞くんですよ。やっぱり棚橋さん、内藤さん、オカダさんっていう答えがすごく多いんです。でも、誰ももういないじゃないですか、今の新日本に。今の新日本でプロレスイコールこの人って人がまだいなくて、でもG1を取ってIWGPを取ればそこに行けるチャンスだと思ってます」とニュースター誕生の必要性を強調する。

 棚橋もオカダも20代から最高峰王座を背負い時代を創ってきた。今度はTHE GRIPがその座をつかみ取り、新時代の中心に立つ。