〝三崎砲〟はあるのか――。実業家の三崎優太氏と起業家の溝口勇児氏が全面バトルに突入し、各所に飛び火している。暗号資産「SANAE TOKEN(サナエトークン)」や他陣営の誹謗中傷動画の作成、拡散疑惑で窮地に追い込まれている高市早苗首相も人ごとではない。
三崎氏と溝口氏はYouTubeチャンネル「REAL VALUE(リアルバリュー)」をともに立ち上げ、兄弟のような関係だったが、2月に同番組内でサナエトークンの宣伝をしたことで、亀裂が生じた。三崎氏が番組としての謝罪と配信休止を求めたのに対し、溝口氏側は拒否。その後、出演自粛していた三崎氏は23日にX上で溝口氏側と公開バトルとなった。
溝口氏の側近から自身だけでなく、妻のてんちむまで批判された三崎氏は堪忍袋の緒が切れ、24日にはX上に「仲間を守ると虚勢を張りながら、実態はトカゲの尻尾切りのように、責任をすべてなすりつける。この音声が嘘で塗り固められた、ハリボテの真実です」と溝口氏がサナエトークンの騒動処理で、松井氏側を責め立てる音声動画を公開したのだ。
永田町では三崎氏の告発の行方に注目が集まっている。サナエトークンの発行や誹謗中傷動画の作成を告白したneu社の松井健氏と高市首相の秘書との関係が追及されている最中だ。高市首相は秘書も含め、「(松井氏と)面識はない」と否定しているが、秘書は一部取材に松井氏とのやりとりを認める回答をしており、発言の整合性が取れていない。
「高市首相は秘書の陳述書を提出して、やり過ごしたい考えだが、野党は反発しています。三崎氏が高市氏の秘書と松井氏に関する資料や動画を持っているとなれば、大変な話になって、内容次第では政局になる」(野党関係者)
溝口氏はサナエトークン騒動で謝罪に転じ、トークンホルダーへ補償することで、収束を図りたい考えだが、今月5日のYouTubeチャンネル「ReHacQ」では「暴露しようとか絶対ない。そんなダサい生き方はしたくない。でもすべてを失ったらやりますよ」と何らかの証拠を持ち合わせていることを示唆していた。
三崎氏も以前にサナエトークンの騒動後、「(高市首相側が)仮想通貨、ミームコインであることを知らなかったのはなんか違うんじゃないか」と溝口氏側が高市首相側に提出した資料の存在を明かしていた。今回の溝口氏との衝突では、溝口氏と松井氏の音声を公開しただけに爆弾ネタを隠し持っている可能性は高い。
野党側は予算委員会の集中審議や松井氏や高市首相の秘書の参考人招致を要請しているが、自民党側は応じずに国会日程は紛糾している。リアルバリュー大戦争の余波で、さらなる〝三崎砲〟が投下されるような事態となれば、終盤国会は混迷を極めることになる。












