元大阪府知事の松井一郎氏が11日、関西テレビ「旬感LIVEとれたて!」に生出演し、〝福岡県議会のドン〟への忖度を絶つと宣言した福岡県の服部誠太郎知事に言及した。

 先月4日、福岡県議・吉松源昭氏の「2018年に議長に就任する際、総額2000万円以上を自民党県議団幹部から要求され、払った」という趣旨の発言を発端に、福岡県政ではさまざまな政治とカネの問題が浮き彫りになった。

 政治と忖度について聞かれた松井氏は「忖度というのは言い換えれば『おもんばかる』ということですからね。議員というのは住民の代表なので、住民の意見を行政側に『こういうところを変えてくれ』。これをおもんばかることは何も悪いことじゃないんです」と切り出した。

 今回の問題点はどこにあるのか。「服部知事が『一切忖度しない』というのは、この知事は蔵内さん個人を忖度していたんでしょ。個人に対しておもんばかり過ぎるから、こういう発言になるんじゃないの。議会と知事は、お互いにおもんばかるのは当たり前だと思う」と指摘した。

 議会の重鎮に担がれた知事は議会側の言いなりになってしまう恐れについて、松井氏は元大阪府知事の橋下徹氏だけは違ったと振り返った。

「橋下さんは大阪の自民党と大阪の公明党が一生懸命応援した。(知事に)なった瞬間、議会が積み上げてきたさまざまな補助金だとか職員の身分だとか『維新プログラム』だとか言ってゼロベースでやり替えるって言って、まったく言いなりにならなかったんだよね」と述懐。さらに「政党の機関誌とかも、1部何千円なら議員の方から嫌なこと言われることを思えば、そのくらいは買っておこうかとか。大阪府庁でもともと政党機関紙があったんですよ。それも各課で何部も取っていると。それも橋下さん全部やめましたから」と指摘した。

 福岡が変わるためにはルール作りが大事だと説いた。「大阪の場合は、職員基本条例というのを作っています。それから政治関与規制条例とかね。職員基本条例は僕が議員の時に作りました。ルールを作らないからこういう問題になるんですよ。知事がルール作って、提案して、オープンで議員の皆さんに賛成か反対か見える化すればいい。反対する人は、いつまでも古い体質でやりたい人たちの集まりなんじゃないんですか。県民にすべて見ていただいて、選挙で問う」と提案した。