簗和生農水相の予算カット発言問題で6日、国交省は簗氏から予算成立前に問い合わせがあったことを公表した。同時に「働きかけや圧力はなかったと思う」とも説明。問い合わせはあったけど働きかけではないとは一体どういうことなのか。
問題となっている簗氏の発言は5月に地元選挙区である栃木3区内の会合で飛び出した。先週発売の週刊新潮によると、「(栃木県)那須烏山市と那珂川町の令和8年度の道路予算については、大幅にカットしました」などと話したというのだ。
那須烏山市と那珂川町の首長は今年2月の衆院選で簗氏の対抗馬を応援していた。この2市町は2026年度、国からの道路関連の社会資本整備総合交付金が前年から減らされていた。一方で簗氏を応援した自治体の交付金は増えていたという。
国交省は簗氏の予算カット発言が発覚したことを受けて調査をし、6日に結果を発表。26年度の配分額が決定する前の2月に那須烏山市と那珂川町の予算配分について、簗氏から問い合わせがあったとした。また、問い合わせを受けた黒田昌義官房長(当時)は「細かいメモがなくはっきりと覚えていないが、働きかけや圧力はなかったと思う」と説明しているといい、予算配分額への影響もなかったとした。
一体、どういうことなのか。
永田町関係者は「役所の〝忖度〟ではないか」と指摘。「政治家から役所に話をする場合、役所側に対応履歴は残ります。内容も残るので『予算を減らせ』というように具体的なことを政治家は言いません。『あの自治体の交付金はどうなっているのか?』ぐらいに聞く。あとは役所が『この政治家は何を求めてこれを聞いているのだろうか』と意図を考えるわけです」
結果的に簗氏を応援した自治体の交付金は増え、応援しなかった自治体の交付金は減らされた。「国交省が優秀すぎたゆえに完璧に忖度した可能性もあります」とは同関係者。
「忖度」は2017年の新語・流行語大賞の年間大賞。森友学園問題に関連して「忖度」という言葉が使われていた。他人の気持ちを推しはかるという意味だ。
この日、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は自身のXで「いくら当事者たちが否定しても、客観的事実から有罪認定をうけるのが裁判の世界。政治行政も同じ。簗さんを応援した自治体の予算は増え、簗さんの敵に回った自治体の予算は減っている数字が存在する。この事実だけで簗さんはアウト」と断罪。
ますます不信感が高まっている。












