北中米W杯に臨む日本は1次リーグF組初戦(14日=日本時間15日)で過去3度のW杯準優勝を誇る強豪オランダと対戦する。森保一監督(57)と日本代表のチームメートでプライベートでも親交のあるFW武田修宏氏(59)が大事な第1戦を詳細分析。難敵を相手に変幻自在の戦術で勝機を見いだすとし、悲願達成に向けて準備を整えたという。
武田氏は森保監督から今大会に向けた〝戦略〟について聞いていたという。「これまで日本代表が出場したW杯を全部調べ直したんだって。岡田(武史)さんとか(フィリップ)トルシエさんのチームがなぜ負けたか。(アルベルト)ザッケローニさんがブラジルW杯で勝てなかったのはなぜか。自分が指揮したカタールW杯も含めてね」
日本がW杯初出場を果たした1998年フランス大会から2022年カタール大会まで全7大会。日本代表の状態や本大会までの動向を精査した結果を基に森保監督は強化プランを作成した。武田氏は「ブラジルW杯では気温の低いところで合宿をして、気温の高い場所で試合して動きが鈍った。だから今回は暑いメキシコで合宿することで体を順応させた。万全のコンディションで挑めるはず」という。
また「カタールW杯では2戦目のコスタリカに勝てなかったけど、攻撃のパターンが少なかったから点が取れなかったんだって。だから戦い方を増やして対応できるようにって」。メキシコ・モンテレイ合宿で日本はU―19日本代表を相手に35分×4本の練習試合を実施したが「これも勝っているときに逃げ切るパターンとか、点を取りにいく戦いをシミュレーションした」と語った。
その上で「日本が2戦目で勝ち上がりを決めれば3戦目はターンオーバー(選手入れ替え)できて、決勝トーナメントに万全の体調で臨める。だから日本は1次リーグを突破するための戦いではなく、決勝トーナメントで勝つための戦いをしている」と強調した。
そして迎えるW杯の初戦。武田氏は「オランダの戦い方はわかっている。4―3―3で両サイドに速いドリブラーを配置するスタイル。あとセットプレーが強い。高さがあるので」と分析。その上で「日本は慎重に入るだろうけど、前半にリードを奪えば守備的にやることもある。両サイドに冨安(健洋)や鈴木(淳之介)を起用するかも。それに塩貝(健人)や後藤(啓介)を入れて、前線からプレスをかけたり…。後藤は高さ(191センチ)があるからセットプレーでも有効でしょ」と予測した。
さらに「負けていればワンボランチにしてトップ下やFWを増やすこともある」と多様な戦い方を用意しているという。元代表FWは「オランダ相手なら最悪、引き分けでもいい。2戦目(チュニジア)に勝てばいいし、それで3戦目は消化試合になれば…。森保監督も決勝トーナメント1回戦で当たるブラジルかモロッコに照準を合わせているはず」と指摘した。
ここまで森保ジャパンの〝調整プラン〟は順調といえる。決戦に向けて歴代最強と呼ばれるチームは快進撃を見せられるか。












