阪神は29日のロッテ戦(ZOZOマリン)に1―0で辛勝し連敗は3でストップ。先発の高橋が8回を2安打無失点でシャットアウトすると、最終9回はドリスがマウンドに上がりタイトな接戦をクローズした。

 薄氷の勝利を手にした試合後の藤川球児監督(45)は開口一番で「決定打が出ない状態だったので…。なかなかあれでは決まらない」と漏らした。交流戦突入以降、打撃不振に悩むチームは直近4戦合計で僅か5得点。この日唯一の得点も、2回一死満塁で中野が放った二ゴロの間に併殺崩れで挙げたものだった。佐藤輝、森下、大山ら球界屈指の強打者が並ぶ猛虎打線は、この日もパ投手の攻略に手を焼いた。

 打順や守備位置が日替わりのように変わるスタメンオーダーにも首脳陣の苦悩がにじみ出る。今季初めてDHが適用されたこの日の一戦は
1番・中野(二塁)
2番・森下(左翼)
3番・佐藤輝(右翼)
4番・大山(一塁)
5番・高寺(中堅)
6番・立石(三塁)
7番・福島(指名打者)
8番・伏見(捕手)
9番・熊谷(遊撃)という並び。指揮官は「DHがありますからね。DHがある野球とない野球は分けて考えなければならない。球場の広い狭いも考えなければいけないし」と、オーダー固定よりも現状への最適化を優先していると説明した。

 チーム不動のリードオフマン・近本の負傷離脱も大きいが、ファームで十分な打席数を与えることなく昇格させたドラ1ルーキー・立石の適性の見極めも現時点での重要な課題。シーズンはこの日で50試合を消化したが、猛虎は今もまだ試行錯誤の中にいる。

 同率首位に立つヤクルトも楽天に勝利したため順位に変動はなし。辛抱を強いられる季節は、まだまだ続くこととなりそうだ。