豪打のチームカラーはどこへ――。DeNAは27日のオリックス戦(横浜)に2―5で敗れ、2連敗を喫した。4カード連続で勝ち越しがなく、直近5試合は計5得点。深刻な貧打はこの日も解消されず、借金は4まで膨らんだ。

 オリックスのチーム安打数12に対し、DeNAも11安打を放った。数字だけ見れば大差はない。だが、細かな走塁ミスなど拙攻が響き、再三の好機を生かせなかった。11安打で2得点という結果に、打線の苦しさがにじんだ。

 局面を一振りで変えるベイスターズらしい一発も止まったままだ。16日の巨人戦(東京ドーム)で筒香嘉智外野手(34)が3号ソロを放って以降、チームは9試合連続ノーアーチ。直近18試合で見ても本塁打はわずか2本にとどまっている。

 12球団屈指のヒッターズパークを本拠地とし、多くの長距離砲を生んできたDeNAだが、今季ここまでのチーム本塁打は12球団ワーストの23本。慢性的な得点力不足を指摘されてきた広島、中日をも下回る数字が、現状の苦境を物語る。主砲の牧秀悟内野手(28)は右太もも裏の肉離れでファーム調整が続き、筒香や宮崎敏郎内野手(37)らベテラン勢もコンディション不良や打撃不振で本来の力を発揮できていない。

 相川亮二監督(49)はこの日、ソフトバンクへ移籍した山本祐大捕手(27)との交換トレードで獲得した井上朋也内野手(23)を「5番・一塁」で移籍後初スタメン起用した。「ほかに5番を打てるような打者が他にいなかったのもありますし、その中で期待して送り出した」と話したが、井上は2三振を含む4打数無安打。苦境を一気に変える救世主は、簡単には現れなかった。

 同率首位の阪神、ヤクルトとは6・5ゲーム差。上位の背中が日に日に遠ざかる中、反転攻勢への糸口はまだ見えてこない。苦しい季節を終わらせる一打を、誰が放つのか。