阪神は26日、交流戦初戦の日本ハム戦(甲子園)で0―4の完封負けを喫した。「2番・三塁」で先発出場したドラフト1位・立石正広内野手(22)は、侍ジャパンの一員として3月の第6回WBCにも出場した日本ハム・伊藤大海投手(28)の前に4打数無安打2三振。プロ初出場から続けていた連続試合安打は「5」で止まり、1981年の巨人・原辰徳氏らが記録した新人の初出場から6試合連続安打には届かなかった。
ただ、記録が途切れた一夜にも収穫はあった。試合後の立石は「変な力みとか焦りが出た部分もあったんで、勉強になったと思います」と冷静に振り返った。派手な言葉ではない。それでも、打席の中で自分に何が起きていたのかを受け止めている様子だ。
伊藤は甘い球を簡単には仕留めさせてくれない。力のある直球、精度の高い変化球、カウントを整える投球術。受け身になれば押し込まれ、強引にいけば芯を外される。新人が一晩で越えるには、あまりに高い壁だった。
それでも立石は、ただ封じ込まれただけでは終わらせない。「何球か甘いボールもあったと思うので、しっかり振り負けないボールがなかったので、もったいなかったと思います」。悔しさの中に、次へ向かう材料を見つけていた。初めて甲子園で就いた三塁守備についても「集中して守れた」と手応えを口にした。打てない日にも守りで崩れない。新人にとって、それも大事な成長の一歩だ。
原氏の「6」に届いていれば、虎党にとっても格好の話題になっていた。だが、立石の視線は記録の余韻よりも次の打席へ向いている。ロッカールームに引き揚げる前には「もったいない打席もあったので、しっかり反省してから寝ようと思います」と言い残した。
伊藤という一級品の投手に刻まれた4打数無安打。痛みのある結果ではあるが、プロで生き抜くための教材としては十分すぎる夜になった。












