フィギュアスケート男子で世界ジュニア選手権2連覇の中田璃士(17=TOKIOインカラミ)が来季、いよいよシニアデビューする。期待の大器は、今月上旬に行われた医療機器メーカー「コラントッテ」主催のイベント後、単独インタビューに応じ、4年後の五輪への思いを熱弁。大技の早期習得にも意欲を見せた。
2月のミラノ・コルティナ五輪は生観戦。男子のショートプログラム、フリーの会場で熱視線を送り「何があるかわからないというのを、試合を見て実感した」と大舞台特有の雰囲気に衝撃を受けた。
フリーでは金メダル最有力候補だった〝4回転の神〟イリア・マリニン(米国)が、大失速で総合8位。他の有力選手もミスが目立つ波乱の展開となった。「約2年半負けていなかったイリア選手の悔しい演技は、自分も見ていてつらかった。フリーを見て少し怖くなった」と率直な思いを口にした。
2030年フランス・アルプス五輪は、中心選手としての活躍が期待される。五輪の魔物を生で感じた経験は、大きなプラスになったという。「あれを見られたおかげで、どうやって調整するかとか、どうやって挑むかとかの気持ちが変わった。本当に今から五輪に向けて頑張りたい」と気を引き締めた。
10日からはカナダでジャンプやスケーティングを強化中。シニアデビューを見据えた準備を進める上で、最も難度の高い4回転ジャンプであるクワッドアクセル(4回転半ジャンプ=4A)の成功を目指している。「シーズンに入りつつあると変わってくるかもしれないが、今は4Aの成功しか見ていない。記録的に成功させたら(マリニン以来)2人目になると思うし、4Aを日本で最初に決めて『あの人、4A降りられる人だ』と感じてほしい」と展望を語った。
ジュニアで確かな爪痕を残し、満を持してシニアの世界へ飛び込む。「この1年は自分にとってチャンスの年だと思う。全日本選手権の優勝、世界選手権でのメダルを目指したい。グランプリ(GP)やGPファイナルなどもある中で、2~3年後には自分がトップに立って、五輪に行った時に『この人が優勝するんだろうな』と思われる選手になれるように計画を立てていきたい」
日本の次世代エースは五輪での〝本命金〟へ今後も精進を続けていく。
☆なかた・りお 2008年9月8日生まれ。母の母国・英国出身。父の影響で3歳から競技を始める。23年ジュニアグランプリファイナルで優勝。24年全日本選手権は銀メダル。25、26年は世界ジュニア選手権で優勝し、男子日本勢初の連覇を成し遂げた。168センチ。















