社民党の党大会が29日に都内で開かれ、ラサール石井参院議員が幹事長に就任することが発表された。けじめの丸刈り姿となった同氏の手腕に注目が集まっている。

 2日間にわたって行われた党大会。この日、4月上旬の党首選で当選した福島瑞穂党首の下、新しい執行部体制が示されたが、そこに大椿裕子元参院議員の姿はなかった。党首選後の記者会見で波乱が起きていた。当選者である福島氏の会見の中で対立候補の大椿氏にもコメントが求められたが、司会者がさえぎっていた。発言を封じられたことに怒った大椿氏は会見を途中退席。まるで言論弾圧ではないかとSNSで話題となったのだ。

 この日の党大会でも来賓の全労協・渡辺洋議長は「せっかくマスコミに取り上げられたのに混乱への言い訳に終始した印象しか残っていない」と苦言。各都道府県の組織も意見書で「『党外の人々の物笑いの種になる』状況に陥っています」などと訴えた。

 大椿氏は党首選で約4割の支持を集めた。分断を防ぐため、挙党体制が求められるが、大椿氏の新執行部入りはなかった。大椿氏はXを更新し、「今回、私は常任幹事には選ばれませんでした。党首選で私に投票してくださった43%の党員と、とりわけ沖縄の民意を丁寧にすくい上げる新執行部体制である事を願います」と投稿した。

 一方、ラサール氏は幹事長だけでなく、国対委員長と選挙対策委員長も兼任することとなった。党大会後の記者会見では自身の髪形に言及。これまでのラサール氏は7・3分けのように横に髪を流すスタイルだったが、この日は少し髪を長めに残してはいるが丸刈りとなっていた。

「社民党が世間をお騒がせしたということのお詫びも込めて、ただ私が何か悪いことをしたわけではないので、まあようは心機一転けじめをつけてという自分のためもあって、こういう頭になっております」

 記者からは大椿氏が役職につかなかったことについて「粛清されたかのように見えてしまう」との指摘があったが、ラサール氏は「排除をするなんてことはございません」と否定。「いろいろと働いていただこうと思って、こういうのはどうですかと話していて今持ち帰ってまた検討していただいている。話は継続中です」と何らかの対応を考えていると明かした。

 それにしても丸刈りとは驚きだ。それだけ覚悟があるということか。党大会後、ラサール氏に頭髪について尋ねると「自分で刈ったのではなく、いつも(散髪を)やってもらっているところで。初めてではなくて芝居で丸刈りはあるんですよ。戦争モノとか。(けじめとしては)初めてです」と話した。

 ラサール氏は党内の亀裂を修復できるのか。