J1福岡の塚原真也監督(41)が27日、福岡市の雁の巣球技場で行われた練習後、中2日で戦ったアウェー3連戦を振り返り「非常にプラスの材料が多い3連戦だった」と語った。29日のホーム広島戦(ベススタ)へは「勝つという気持ちだけで準備したい」と前を向いた。

 初戦の名古屋戦(パロ瑞穂)は前半に2点を先行しながら、終盤に追いつかれてPK戦で敗戦。「勝ち切りたかった展開だった」と悔しさをにじませつつ「狙っていた形から得点できたのは良かった」と内容面には一定の評価を示した。勝ち点3を逃した一戦を「悔しい勝ち点1」と受け止めた。

 続くG大阪戦(パナスタ)では、総力戦の中で勝ち点3を奪取。「出た選手全員が自分の役割を全うしてくれた」とし「久しぶりに出た選手や初ゴールの選手もいて、チームの力が底上げされていることを示せた」と強調した。

 一方で岡山戦(JFEス)については「相手が自分たちの強みを出してきた中で、それを上回れなかった」と分析。「0―0で引っ張って、オープンな展開で刺す形に持っていきたかった」と振り返った。それでも「多くの選手が出場したことで見えたものもある」とし、連戦全体を通じた収穫を口にした。

 過密日程の中で浮き彫りになったのは「個々の色」の部分だ。「チームとしてのモデルはあるが、それぞれが自分の色を出すことが重要」と指摘。G大阪戦ではそれが発揮された一方「岡山戦では出し切れなかった選手もいた」と課題を整理した。

 広島戦については「ACLを狙える強豪」と位置付け「ホームで戦えるのは大きい。コンディションとメンタルを整えて送り出したい」と話した。戦い方については「11人全員での守備からカウンター、押し込んでからのサイド攻撃、セットプレーが軸」とし「まずは全員がいい状態でピッチに立つことが大前提」と強調した。

 前回対戦では粘り強く勝利をつかんだが「今回も押し込まれる展開は想定している」と冷静に見通す。「ゲームをコントロールしたいが、想定外にしないことが大事」と語り、状況対応力の重要性を挙げた。

「アビスパはこういう形というものが見えてきた」。連戦で積み上げた手応えを、ホームで結果につなげられるか。9位からの浮上を懸けた一戦となる。