託された役割は、クラブの未来をつなぐことだ。アビスパ福岡のMF北島祐二(25)は今季、塚原真也監督の新体制で副キャプテンを任された。福岡出身でクラブのアカデミーからトップチームに昇格した生え抜きの存在。チームの中心として期待される中、覚悟と今季への思いを語った。
――塚原監督の新体制で求められる役割と、副キャプテンとしての意識は
北島 副キャプテンとして若手と中堅、ベテランをつなぐ役割があると思う。言葉で引っ張ることも必要だけど、プレーが良くないと説得力がないので、まずはプレーで違いを見せて認めてもらいたい。
――ベテラン・城後寿から「チームを背負って立つべき」と言われた時の思いと、受け継ぐ覚悟は
北島 クラブのレジェンドである城後さんにそう言ってもらえたのは特別なこと。5歳からアビスパにいる自分がチームの顔になって勝たせないといけないんだと、身が引き締まった。僕みたいな選手がアビスパの顔になって、チームを引っ張るようなプレーをしないといけないと思っているし、その覚悟はある。
――2025年はどんな1年だったか
北島 ケガが多くてリーグ戦に12試合しか出られなかったけど、出た試合では今までで一番、自分の持っているものを表現できた手応えがあった。状態がいい時にケガをしてしまうことも多くて、手応えと悔しさの両方が強く残ったシーズンだった。
――故障から得た学びと、今季に必要なものは
北島 自分の体を知ること。結果が出ていた分、プレーの方に意識がいきすぎて、体の違和感や張りに気づけなかった。もっと体や筋肉に敏感にならないといけないと感じた。今季つかみ切れたと言うためにも、やっぱりコンディション管理が一番大事。ケガなくやれれば自分の持っているものを出せると思うので、いいパフォーマンスを続けたい。
――福岡出身、アカデミー出身の選手として、どんな存在になりたい
北島 福岡の選手が地元で頑張っている姿は、福岡の人たちにとって誇れるものになると思うので、福岡を代表して戦って勝てる存在になりたい。
――日本代表、海外挑戦への思いは
北島 日本代表は小さい頃からの夢だけど、今のままでは絶対に無理。もっと試合に出て、ゴールやアシストにもこだわらないといけない。ただ、この世界は半年で何が起こるか分からないので、チャンスをつかめる準備は続けている。安藤(智哉)選手の海外移籍(ザンクトパウリ)はすごく刺激になった。
――サッカーを始めたきっかけと、どんな子供だったか
北島 六つ上の兄がサッカーをしていて、その試合を見に行ったり、練習について行ったりしたのがきっかけ。5歳からアビスパのスクールで始めた。子供の頃はやんちゃで、すごく負けず嫌いだった。遊びのサッカーでも本気で、チームメートにも厳しく言ってしまうぐらいだった。
――子供の頃に憧れていた選手と、プロを意識した時期は
北島 香川真司選手(C大阪)です。プレーをずっと見てまねをしていたし、この前初めて同じピッチに立てて、試合後に「小さい頃から憧れてました」と伝えられたのはすごくうれしかった。プロを意識するようになったのは高校1、2年ぐらい。トップチームの練習試合やキャンプに参加して、プロのレベルの高さを肌で感じて、本当に現実味を帯びてきた。
――オフの過ごし方と、最近ハマっているものは
北島 午前中は掃除や家事をして、午後は買い物や外食、本屋に行くことが多い。きれい好きなので、水回りもよく掃除している。読書も好きで、夏目漱石の「こころ」は人間味があって面白かった。最近は、ようかんにハマっていて、黒いやつとか抹茶のやつが好きです。
――チーム内で特に仲のいい選手は
北島 鶴野(怜樹)選手や奥野(耕平)選手と仲が良くて、3人でよく焼き肉に行きます。僕はハラミが好き(笑い)。
――現在、最下位に低迷しているチーム状況をどう受け止めているか、課題は
北島 点が取れていないので、ボールの運び方やコンビネーションの精度を上げて、シュートの回数を増やさないといけない。攻撃の選手として責任を感じています。
――チームの雰囲気は
北島 緊張感やピリついた雰囲気はありますけど、「これじゃダメだ」という意識でやれている。ただ結果が出ていないので、まだ足りないと思います。
――勝つために自身がやるべきことは
北島 ゴール前に入る回数を増やして、長い距離を走って顔を出し、ボールに関わってチャンスをつくることです。
――今季の目標は
北島 今年は投票で選ばれた選手が出場するオールスターがあるので、そこに出たい。シーズンを通していいプレーを続けて、選んでもらえるように頑張りたい。
――最後にサポーターへメッセージを
北島 監督交代もあって不安にさせてしまったと思うけど、僕たち選手がピッチでいいプレーをして安心させられるように頑張りたい。スタジアムでもテレビの前からでも応援してもらえると、うれしいです。
☆きたじま・ゆうじ 2000年8月4日生まれ。福岡県小郡市出身。MF。右利き。背番号25。169センチ、67キロ。小郡東野SC、アビスパ福岡U―15、同U―18を経て2019年にトップ昇格。23年は東京ヴェルディへ期限付き移籍し、J2リーグ28試合3得点。24年に福岡へ復帰。昨季はJ1リーグ12試合1得点、ルヴァン杯2試合1得点、天皇杯1試合に出場。今季は副キャプテンを務める。














